秋田県農林水産部農業関係補助事業に係る第三者委員会(平成30年度開催) | 美の国あきたネット
  • 開催日時
    平成30年9月11日(火曜日) 午後10時30分~午後12時00分
  • 開催場所
    秋田地方総合庁舎 606会議室
  • 出席者
    • 委員
      鵜川洋樹委員、齋藤登則委員、佐々木隆委員

    • 農山村振興課長、畜産振興課長、関係各課担当職員

 1 秋田県農林水産部農業関係補助事業の実施状況等について

(1)強い農業づくり交付金について

  • 事業制度の概要、及び評価年度における事業の実績・評価等について、関係各課から説明。

(2)意見交換

2 質疑

(鵜川委員長)
 今回審議する4件についてご説明いただいたので、ご意見をいただきたい。


(A委員)
 成果目標についてであるが、維持管理コストの削減や販売額の増加などの目標数字が、5%や10%のように区切りのいい数字を使っていないが、何か理由があるのか。

(事務局)
 事業計画に対して具体的な目標を算定したためである。事業採択がポイント制になっていることから、よりポイントの高い目標を立てている。


(B委員)
 大館地区の成果目標も、現況18万2千円のものが3億円以上に増加するのに、14%以上増加になっているが、どのような計算方法になっているのか。

(事務局)
 国の要領で区切られた「14%以上増加」の区分に該当することから、成果目標の項目に、そのように記載した。


(C委員)
 補助事業を活用する場合、採択を受けやすいように高い目標設定となっていると思うが、その後大事なのは利用率の向上対策である。各JAの対策は把握しているか。

(事務局)
 JA秋田しんせいでは、あきたこまちとひとめぼれの2品種について、土づくり実証米の米づくりを始めている。カントリーエレベーターはオリジナルブランドの拠点として活用されており、稼働率は年々向上している。

(C委員)
 大事なのは、地域ブランドを考えていくことである。山形県や新潟県は、秋田県よりPRにお金を掛けているのではないか。秋田県としても対策をお願いしたい。


(B委員)
 JA秋田しんせいのカントリーエレベーターは飼料用米専用か。

(事務局)
 既存施設の再編を行ったものであり、その要件でもあるが、9本の丸ビンのうち、1本を飼料用米専用に使っている。


(B委員)
 カントリーエレベーターの成果目標は主食用米についても当てはまると思われるが、なぜ飼料用米だけの記載になっているのか。

(事務局)
 カントリーエレベーターの事業を実施した当時は、国策として飼料用米の生産振興を強力に進めていた時で、その一環として、より低コストで飼料用米を生産する体制の確立を目指したものと理解している。今も飼料用米は、転作作物の重要品目と位置付け、生産拡大を進めている。


(C委員)
 JA秋田おばこの枝豆についてであるが、値決め販売も行っているのか。

(事務局)
 出荷所が多かったが、大きくまとめることで延着がなくなり、契約しやすい状況になった。

(C委員)
 値決めが足を引っ張っている例もあり、難しい部分でもある。結果として農家所得が伸びないこともあるのではないか。

(事務局)
 単年度ではなく、何年かの販売結果により、経営の安定や所得の向上を考えている。


(B委員)
 JA秋田おばこの枝豆の施設についてであるが、昨年は水害により販売額は下がったかもしれないが、施設の整備により集荷率は上がったのではないか。施設整備の効果が数字で分かるのであればコメントに書いた方が良いと思う。


(B委員)
 大館市の野菜工場は成功事例ではないか。工夫した点が整理できていれば、次につなげることができるのではないか。

(事務局)
 もともとノウハウはあまりなかったが、光熱動力費や人件費が掛かりすぎる課題に対して、施設を改良したり、働き方を改善して、計画より少ない人数で対応可能になっている。

(B委員)
 大館など、地元向けに販売か。

(事務局)
 地元のスーパーとしては「いとく」、量的に多いのは県外の大型小売店や業務用など。

(B委員)
 工場なので、安定的な流通は必要であるが、地元にも流通しているのは良いと思った。


(C委員)
 イオングループと提携してやりたいという話はあるか。岩手までは来ている。

(事務局)
 加工用野菜を考えているところはあるが、園芸メガ団地等大規模園芸拠点で栽培する話はない。


(鵜川委員長)
 強い農業づくり交付金について、目標達成状況が低い地区については、達成に向けた対策が講じられるよう指導されたい。また、施設の稼働率が低い地区についても適切に利用されるよう指導されたい。

意見交換 

 (C委員)
 農家が困っているのは労力不足。枝豆でも機械作業だけでなく手選別が必要であり、それに対応できなければ面積拡大はできない。人材バンクがあればありがたい。シルバー人材センターも高齢化している。卸売市場の仕組みも変えなければいけないと感じている。

(B委員)
 人手不足に関して、JAあきた白神が無料職業紹介所を開設している。県の対策は。

(事務局)
 無料職業紹介所は3JAで設置されており、JAに限らず、全市町村への設置を支援し、全県に広げネットワークを構築したい。JAあきた白神でも少しずつ実績が出てきているが、全県的にはまだまだの現状。労働力としては、シルバー人材センターや学生、外国人など、幅広く検討を行っている。

(B委員)
 全県のネットワークづくりを是非進めてもらいたい。また、園芸メガ団地にしても大規模畜産団地にしても、ある程度の大きさは必要であるが、雇用労働力を前提としているので、継承する時に、施設の大きさがハードルになる場合もあると思う。


(A委員)
 秋田米の新品種であるが、あきたこまちに置き換わってしまうようなものなのか。金農野球部もがんばり、あきたこまちの評価も高まっているこの時にさみしく思うが。

(事務局)
 看板となる品種を開発するものであり、あきたこまちを置き換えるものではない。名称は公募で決めることとしている。


(鵜川委員長)
 これで意見交換を終了します。

(事務局)
 委員の皆様お疲れ様でした。本日頂戴したご意見等については、今後の事業運営の参考とさせていただきたいと存じます。これで委員会を終了します。

 

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