(2024年11月07日更新)
プラン・インターナショナルは、2023年10月から「ガザ・中東人道危機緊急支援」の寄付募集を開始。パートナー団体を通じてガザ地区への支援物資搬入を行ったほか、レバノンやヨルダンなどの周辺国でも避難民への緊急支援活動を実施してきました。2024年5月31日をもってご寄付の募集は終了しましたが、現地では引き続き人々のニーズに寄り添った活動を行っています。
皆さまの温かいご支援を得てこれまでに実施した主な活動の成果をご報告いたします。
活動のハイライト
緊急支援物資の支給と心理社会的サポートを通じ、子どもや女性の保護に注力
人道上のアクセスに制限が課せられたガザ地区の危機的状況下での活動が困難を極めるなか、避難した人々が生きていくために必要な物資の支給を中心とした緊急支援を実施してきました。
心に大きな傷を負い、不安を抱えた子どもたちへの心理社会的サポートにも注力しています。また、長引く避難生活を考慮し、避難民の子どもたちが教育を受け続けることができるよう各行政への働きかけを続けています。
子どもたちや女性の保護にも一層留意しながら、人々のニーズに寄り添った支援活動を継続していきます。
現地の声
ラニアさん(仮名) 避難民の女の子、ヨルダンの避難民キャンプ在住
ガザにはまだ父とおじさん、おばさんたちが残っています。爆撃で家を失いテント生活を送っているのです。私のいとこや親戚の多くが亡くなりました。私は母と隣国ヨルダンの避難民キャンプに身を寄せていますが、ガザにいる家族との連絡も途絶えがちで毎日心配でたまりません。
テレビでは恐ろしいニュースが流れています。私の母はいつも泣いています。私はボロボロになった気分です。キャンプではこのような私たちの心の痛みを和らげるために心理社会的サポートのセッションが行われています。私は気持ちを強く持ち、日々を生き抜いていこうと思っています。
主な活動の成果
地域 | レバノン、エジプト、ヨルダン |
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期間 | 8カ月(2023年10月~2024年5月) |
主な支援内容と対象 |
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プロジェクト背景
2023年10月7日以降、恐ろしい規模の暴力により、ガザ地区とイスラエルに暮らす数え切れない人々の命が奪われています。多くの子どもたちが悲惨な形で命を落とし、家を追われている状況です。すべての子どもたちは暴力や恐怖から解放されて生きる権利があり、その権利を守ることは国際社会が果たすべき役割です。プランの人道支援チームは、周辺国を拠点として飢えとトラウマを抱えて避難してきた人々を支援するために活動しています。