コラムcolumn
近頃「睡眠負債」という言葉が話題になるほど、睡眠に問題を抱える人が多いと言われています。
あなたも心当たりはありませんか…?
平成29年に厚生労働省が行った調査によると「ここ1ヶ月、あなたは睡眠で休養が十分とれていますか」という質問に対して、成人の5人に1人が「あまりとれていない」「まったくとれていない」と回答しています。
日本人の約4割が平均睡眠時間6時間未満という結果!
いくつ当てはまるかチェックしてみましょう!
私たちは毎日ほぼ同じ時刻に眠りに入り、7~8時間ほどで自然に目覚めます。また、徹夜をして眠くても、午後には眠気が軽くなったりします。このように、人は決まった時刻に眠くなったり、眠気がなくなったりするリズムを刻みながら生きています。
睡眠には、浅い眠りの「レム睡眠」と深い眠りの「ノンレム睡眠」の2種類があります。一般的に夢を見るのはレム睡眠の間であるとされ、ノンレム睡眠では冬眠のように脳まで完全に休ませています。人は睡眠中、このレム睡眠とノンレム睡眠を波のように繰り返しています。中でも、入眠後はじめに訪れるノンレム睡眠で最も深い眠りまで到達し、だんだんと眠りが浅くなって目覚めを迎えると言われています。入眠時は眠る態勢を整え、布団に入ってスムーズに深い眠りにつくことにこだわってみましょう。それが、より質の高い睡眠を得られるコツなのです。
私たちは、睡眠と覚醒を調整するために、生体機能を総動員しています。その中でも注目したいのが体温(脳など体の深部の温度)です。人の体温にはリズムがあり、活動的な日中は高く保ち、夜になると手足から熱を逃がして、体を冷やします。
入眠前の眠気が強くなる時には、体温が急速に低下していくのです。眠くなった赤ちゃんや子どもの手足が温かくなっているのはこのためです。
厚生労働省e-ヘルスネット「眠りのメカニズム」を基に当社作成
厚生労働省e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」を基に当社作成
38~40℃のぬるめのお湯に10~20分ゆったりと浸かりましょう。少しぬるめのお湯に浸かることで、副交感神経が優位になって体がリラックスモードになり、よりスムーズな入眠につながります。
42℃以上のお湯では交感神経が活発になって興奮状態になるため、就寝前の入浴には適していません。
夏は暑くてなかなか湯船に浸かる気が起こらないという人も多いのでは?
でも、ぜひ夏もお風呂に浸かってください!
35~38℃の微温浴の場合は、副交感神経が働いて精神的にも安らぎ、落ち着いた気分になれます。42~44℃の高温浴の場合は、交感神経の緊張を促し活動的にします。
お腹に圧力がかかって横隔膜が上に押し上げられ、肺の容量が少なくなり空気の量が減少します。これを補おうと呼吸数が増え、静脈の血液やリンパ液がいっせいに心臓に戻されるので、心臓の働きが活発になり全身の血行が良くなります。
お湯の中では浮力を受けて、空気中に比べて約1/9程度の重さになり、身体を支えるために緊張していた筋肉がほぐれます。また身体が軽くなるので、だるさを感じなくなり心身共にリラックスできます。
日本浴用剤工業会ホームページ(HP)を基に当社作成