▼猫が爪とぎをする意味や理由とは?
猫が爪とぎをする理由は主に4つあります。
1・爪を整えるため
猫が爪とぎをする大きな理由の1つは、伸びた爪を整えるためです。爪を鋭くするだけでなく、古い爪の層をはがすことでいつも新しく、鋭い状態を保つことができます。
2・ストレスの発散
猫はイライラを感じると爪を研ぐ習性があるとされています。爪とぎを行うことで落ち着かせようとしているのです。爪切りやブラッシングなど、お手入れの後はストレス発散のためガリガリしやすいので注意しておきましょう。
3・飼い主へのアピール
爪を研ぐことで飼い主がかまってくれたり、視線が注がれたりするため、それを学習し、爪とぎをアピールとして行う猫もいます。そのため、遊んでほしい、関心を引きたいなどの意図が含まれることもあると言えます。
4・マーキング
猫は爪とぎによってにおいを付けることができます。そのため、縄張りゾーンに爪とぎをしてまわることで、自分の縄張りをアピールしている可能性もあります。
▼猫の爪とぎはしつけでやめさせられる?
爪とぎは猫にとって本能的な行動。猫が生きていくうえで非常に重要な意味合いを持っています。そのため猫をしつけて爪とぎをやめさせるのではなく、飼い主さん自身が猫の爪とぎと上手に付き合っていくことが必要になります。猫も日常生活のルールに関するトレーニングはできますが、ルールとして猫の行動を制限する必要が出てきたときは、必ずその代替案/代替物を準備してあげてください。例えば、絨毯での爪とぎを制限するならば愛猫の気に入る爪研ぎ器を探して与えてあげる、ソファで爪とぎをしてしまうなら、ソファに掛けられるタイプの爪とぎを準備するなど、お互いに気持ちよく生活できる環境を整えてみましょう。
▼猫の爪とぎ対策や防止方法は?
猫の爪とぎで家具や室内が傷ついてしまって困っている方や、傷つけないよう対策しておきたい!と思っている方も多いでしょう。ここでは、猫の爪とぎ防止・対策グッズについて紹介していきます。
まず対策グッズの1つとして爪とぎ忌避スプレーが挙げられます。猫が苦手なにおいのついたスプレーを、家具など傷つけたくない場所に振っておくことで猫がそこで爪を研ぐのを防ぎます。ただし、猫のにおいの好みによっては効果がないこともあります。また、頻繁にスプレーすると、家中のにおいがきつくなったり、壁や家具にシミができてしまったりすることもあるので使い方には注意しましょう。また、スプレーのにおいが猫によってはストレスになることもあるため、スプレーする場所や回数には注意が必要です。
2つ目の対策として、保護シートを傷つけたくない場所に貼る方法もあります。
シートには主に、爪とぎ効果のあるシートと、つるつるとして猫の爪を滑らせるシートの2種類があります。ソファなどの爪とぎ対策をしたい場合は、どこでも爪とぎマットをソファにかぶせるように置くのがよいでしょう。また、壁の爪とぎ対策の場合は、壁に貼れる爪とぎボードの取り付けがおすすめです。
▼爪とぎの選び方
猫の爪とぎには様々な種類があるため、どれを選べばいいのか迷ってしまう飼い主も多いでしょう。
素材・形状のそれぞれの特徴を紹介します。うちの子の好みの爪とぎを探してみてください。
■段ボール
最も一般的なのが段ボール製でしょう。形や大きさも様々で選びやすいのがうれしいポイント。また、不要になった際に捨てやすいのもメリットです。ただし、爪とぎの後に研ぎカスが出やすいのでこまめな掃除が必要と言えます。
■木材
木製のタイプはしっかりしていて重いものも多いですが、耐久性が高いのがメリットでしょう。また、自然素材なので猫も比較的なじみやすい傾向にあります。
■麻
麻製のものはゴミが出にくく、耐久性にも優れているのがよいポイントです。ただし、麻特有のにおいに敏感な猫もいるため、愛猫に合ったものを探す必要があるでしょう。
■縦置き型
縦置き型は背伸びをしながら爪を研ぐ猫にピッタリの形状です。キャットタワーのようなポールタイプのものや、吊り下げタイプのもの、壁にネジで留めるものなど様々な種類があります。置き場所に合わせて設置しやすいものを選ぶと良いでしょう。
■横置き型
横置き型は、床に向かって爪を研ぐ特徴のある猫におすすめです。置き場所を移動させることも出来るため、掃除や猫の好みの場所を見つける際に便利です。
■コーナー型
コーナー型はソファや棚などの家具や壁の角に設置する形状の爪とぎです。これらの場所は比較的猫が好む場所のため傷に悩んでいる飼い主さんも多くみられます。場所を取らず、家具や室内の傷防止になる点も大きなメリットでしょう。設置できない、ということがないよう、サイズや形などをしっかりチェックしてから購入しましょう。