Diversity, Equity and Inclusion

 

ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン

 
Differences are Wonderful

Differences are Wonderful

私たちパナソニック インダストリーは、「Differences are Wonderful」を合言葉にDEI(Diversity、Equity、Inclusion)を推進しています。 一人ひとりの個性が輝くためには、誰もが公平にチャンスを得られることが大切です。 私たちは、互いを尊重し、誰もが言うべきことを言い合える組織であること、あらゆる違いを強みと捉え、全社員がその強みを生かしながら成長し、イキイキと活躍できる組織を目指しています。また、そのために必要な支援や制度、ルール改訂など実効性のある具体的な取り組みを進めています。

トップからのメッセージ

写真:パナソニック インダストリー株式会社 代表取締役 社長執行役員CEO、DEI推進担当 坂本 真治

2022年4月1日、私たちパナソニック インダストリーは株式会社として新たにスタートをきりました。

私たちがお客様に提供する世界トップクラスの電子部品やデバイス、電子材料といった商品群は、過去から現在に至るまで、私たちの諸先輩や仲間たち一人ひとりが持つ豊かな知見、能力、個性と、技術開発やモノづくりに注ぐ情熱や努力の積み重ねによって生み出された結晶であり、私たちの“多様性”の証です。

共に働くメンバー同士が、お互いの違いを認め合い尊重し、それを特徴や強みとして補い合えば、最高のチームとして想像をはるかに超える大きな力を発揮できます。

私たちは、挑戦して失敗することを最高の学びの機会と捉え、積極的に変化に挑み、変化を楽しみ、経験を積み重ねながら、人も組織も成長し続けることのできる企業「チーム インダストリー」です。

世界中のお客様に最高の価値を提供していくため、すべての社員が“フェアネス”の元で、いきいきと働ける企業文化を育むことこそが、私たちパナソニック インダストリー全員の責務だと考えています。

パナソニック インダストリー株式会社
代表取締役 社長執行役員 CEO、DEI推進担当
坂本 真治

 

役員からのメッセージ

顔写真:梅村俊哉

 

梅村俊哉常務執行役員 チーフ・ヒューマン・リソース・オフィサー(CHRO)

私たちは、多くの事業が集まった会社であり、それぞれの事業で培われた個性や組織風土をベースに社会変革をリードしてきました。これら強みを生かすこと、社内のみならず「社外」へのつながりをも求め、多様な個性を取り込み、受け入れることは、さらなる成長を後押しします。これから私たちが向き合う世界が、さらに複雑なものになっていくことは想像に難くありません。私にとってDEIとは、会社のポテンシャルそのもの。このポテンシャルを解き放つことが私のDEIに対する責務です。

顔写真:殷志明

 

殷志明常務執行役員 パナソニック インダストリー中国(有)担当

VUCAの時代、スピーディーかつ柔軟に顧客変化に対応するには、多様な文化、個性、考え方、知識や経験を持つ人たちが素直に話し合うこと、学び合いによるクロスイノベーションが欠かせません。まさに中国のことわざのように、“英雄不問出処”。性別、国籍、宗教、民族、年齢等問わず、貢献できる者は全て“英雄”。多様な人財に公平な環境を提供し、一人ひとりの才能を最大限に発揮させることこそが競争力の根本であり、われわれの事業発展と社会発展に寄与することができるのです。

顔写真:北谷広子

 

北谷広子常務執行役員 チーフ・リーガル・オフィサー(CLO)

私たちが真に強い会社になるために、自分たちの持てる力を最大限に発揮し、互いの個性や強みを生かしながら協働することにワクワクしていることが必要不可欠。パナソニックの基本理念である「衆知経営」は、お互いの個性を認め合い、生かし合い、助け合うという精神から始まります。真にお客様や社会に貢献できる良いシゴトができる会社になるために。さまざまな人財が個性と強みを発揮できる公平な職場環境づくりに取り組んでいます。

 

データで見るパナソニック インダストリー

グローバル社員数は約42,000名。海外29,000名、国内13,000名です。
男女比率は男性81.7%、女性18.3%です。
管理職の女性比率は3.1%です。
育休取得率は男性64.2%、女性100%です。
障がい者雇用率は2.44%です。
平均勤続年数は男性22.1年、女性25.2年です。

*データは全て、2023年4月時点

 

DEIについての取り組み

[ 女性活躍推進 ]

私たちは、女性活躍推進を通じて、多様性と公平性を重視し、持続可能な成長を目指します。女性が能力を最大限に発揮し、自己実現するための取り組みを積極的に行っています。

スポンサーシッププログラム

女性基幹職を対象としたスポンサーシッププログラムを実施しています。経営幹部がスポンサーとなり、対象者と1on1等を行い、その中で視座を高め、幅広い視野を獲得し、経営幹部を目指すマインドを醸成しています。

社外メンタープログラム

キャリアの悩みや不安を解消し、自らの中長期的なキャリアを描く機会の提供を目的に社外メンタープログラムを実施しています。社外の女性経営者、管理職のメンターと複数回メンタリングを行うことで、受講者の意識向上につながっています。

 

[ LGBTQ+ ]

私たちは、LGBTQ+の方たちを支援するAlly推進活動を行っています。LGBTQ+の理解を深めるとともに、多様性を尊重し、誰もが活躍できる組織を目指し、取り組んでいます。

レインボーフェスタ!に協賛

LGBTQ+を象徴する虹色を取り入れた、オリジナルレインボーTシャツを着た多くの社員が参加しました。

LGBTQ+コミュニティの権利およびその方たちを支援するAllyの認識を促進するため、大阪で開催される「レインボーフェスタ!」に2023年から協賛しています。また、本フェスタのイベントの一つである「レインボーパレード」に私たちも参加。多くの社員とともに多様性の楽しさや素晴らしさを体感しています。

8年連続PRIDE指標ゴールド表彰を受賞

2014年度から、性的指向・性自認等にかかわらず、自分らしく働ける職場づくりの促進と定着を支援する任意団体「work with Pride」に参画。同団体が日本で初めて策定した性的マイノリティに対する企業等の取り組みの評価指標「PRIDE指標」では、2016年から2023年までの8年間、連続して最高ランクのゴールド表彰を受賞しています。また、LGBTQ+に関するイベントの際は当社のロゴをレインボーカラーに変えることで、社員の意識を高めています。

work with Prideのロゴマーク。

Allyを広げるための推進活動

社内コミュニケーション用のアイコンとAllyシール。

Allyシールの配布やTeamsなどのビジネスチャットツールのアイコンをレインボー(レインボーリング)にすることで、Allyを広げるための推進に努めています。Allyの意思表示をすることで、当事者の方が、同僚や上司に相談がしやすくなり、コミュニケーションが円滑になるなど、働きやすい職場環境につながっています。また、有志による当事者とAllyのための社内コミュニティ活動が行われています。

 

[ 障がいのある方への配慮 ]

私たちは、障がいのある方が自分らしく、イキイキと働くことができる環境を目指し、積極的な取り組みを行っています。

バリアフリーガイドラインの策定

2024年度末までに本社を含む国内主要製造拠点(26拠点)のバリアフリー化を目指し、「バリアフリーガイドライン」を策定しました。事業所内の建屋・施設のバリアフリー化を高いレベルで標準化すべく、設備改善等を迅速に進めています。

主な設備改善事例

◎屋外通路

耐久性・水はけを考慮したアスファルト舗装による、歩行者の段差および傾斜の排除

粗面仕上げ、傾斜路勾配(1/15)に配慮したスロープおよび手すりの設置による安全性向上

 
◎避難経路

粗面仕上げ、スロープ化により、二次避難場所(グラウンド)への安心・安全な避難経路を確保

◎多目的食堂の新設

1階フロアに食堂を新設。通路幅の確保、視覚にも配慮した床面配色、洗面台のユニバーサルデザインによる利便性向上などを配慮した設計

情報保障

グラフィックレコーディングの一例。

社内での集会やセミナーなどのイベント開催時に、聴覚障がいのある方への情報保障として、文字起こし(UDトーク)や手話通訳を提供し、他のメンバーと同時に参加できるようにしています。また、セミナーの内容を絵や図形などのグラフィックにまとめる「グラフィックレコーディング」の提供も行っています。

 

[ 育児休業取得推進 ]

私たちは、誰でも育児と仕事の両立が実現できる環境を目指す一環として、育児休業取得推進に積極的に取り組んでいます。

育児休業の有給化制度を導入

育児休業取得者に対して、最大4週を有給化する制度を2022年10月から導入しました。経済的な不安から育児休業の取得を躊躇することがないように制度を整えています。

育児休業取得に関する研修の実施

2022年10月にCEOの坂本が「男性育休取得率100%宣言」をしました。取得率100%を目指し、育児休業取得の必要性や、育児と仕事の両立に関する知識提供のために、プレパパママ研修を実施。今後、管理職を対象としたイクボス研修の導入を進めています。

 

[ 啓発活動 ]

私たちは、DEIの理解浸透のために、全社員を対象とした啓発活動を行っています。

DEIに関するセミナーの開催

2023年度「介護」をテーマにセミナーを開催

2021年度から「働きやすい職場とは」に焦点を当て、「DEIについて」「LGBTQ+」「エイジダイバーシティ」「男性学」等、様々なテーマでセミナーを開催しています。全社員がDEIを自分事として理解し、行動変容へとつながるような働きかけを行っています。

全社員への情報発信

DEIに関連する情報が、より多くの社員の目に触れるよう、働き方や育児休業取得を促すポスターを制作しています。これらは社内の掲示板やポータルサイト、デジタルサイネージに掲載し、周知を行っています。

アンコンシャスバイアスの啓発活動

アンコンシャスバイアス(アンコン)は何かを見たり、聞いたり、感じたりしたときに、「無意識に“こうだ”と思い込む」ことで、誰にでもあるものです。私たちは、一人ひとりが自身のアンコンシャスバイアスに気づき、自身の言動を意識できるようになることがDEI推進の根幹であると考え、取り組んでいます。アンコンシャスバイアス啓発ツール(アンコンかるたなど)を社内で作成し、多くの社員に展開しています。

無意識の思い込みに気づくための、アンコンシャスバイアス啓発ツールの事例。

例:アンコンかるた

 

[ 各種制度 ]

私たちは、多様な人財が個々の能力を最大限に活かし、挑戦・活躍できる環境づくりの一環として様々な制度を整備しています。

年次有給休暇の年間取得日数は25日。繰越あり。最大50日まで積み立て可能。
フリーオフィス制度。
チャレンジ休暇。節目ごとにもらえる最大10日の休暇制度。
ファミリーサポート休暇。
パナソニック カフェテリアプラン。
育児応援カフェポイント。介護応援カフェポイント。

 

一般事業主行動計画

パナソニック インダストリーでは、社会環境の変化や社員一人ひとりの価値観の多様化などを踏まえながら、公平な職場環境づくりに向けて、積極的に取り組んでいきます。