予防法
冬になると猛威をふるうノロウイルス。ノロウイルスは、感染し発症すると急激なおう吐や下痢が続きます。ノロウイルス感染リスクを減らし、この冬を安心して過ごしていただくために、家庭で出来る予防法についてご紹介いたします。
手洗いを正しく行う
外から帰った時、トイレの後、調理の前、食事の前には、必ず石けんで手を洗いましょう。手洗いの際は指輪等をはずし、石けんを十分泡立て、手の平、甲、指、爪、手首まで、最低30秒以上かけて洗い、流水で十分にすすぎます。
清潔なタオルやペーパータオルを使用し、手はよく乾燥させましょう。周囲に感染者がいる場合には、ペーパータオル等を使用し、タオルを共有しないことも大事です。
まな板などの調理器具の洗浄と消毒
窓を開け換気を行い、調理器具や食器など食事に使用するものや、手指の触れるものをよく洗浄し、0.02%次亜塩素酸ナトリウムで消毒をすることをおすすめします。
参考:厚生労働省ノロウイルスに関するQ&A(2023年1月現在)
東京都福祉保健局 食品衛生の窓(2023年1月現在)
食品は加熱する
一般にウイルスは熱に弱く、加熱処理はウイルスの活性を失わせる(失活化といいます。)有効な手段です。ノロウイルスの汚染のおそれのある二枚貝などの食品の場合は、中心部が85℃~90℃で90秒以上の加熱が望まれます。
参考:厚生労働省ノロウイルスに関するQ&A(2023年1月現在)
東京都福祉保健局 食品衛生の窓(2023年1月現在)
監修:済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科 部長 十河剛先生
済生会横浜市東部病院 小児肝臓消化器科
部長 十河剛先生