フラッグシップであるスケルトンの組立を任される職人はごくわずか。数々の技能資格を有し、厳しい訓練を経た熟練の職人だけが、組立に携わることを許されています。
ピンセットで掴むことすら難しい100以上もの小さな部品を、的確に丁寧に組み上げていく。高い技術はもちろん、真剣に取り組む姿勢と集中力があってはじめて、機械式時計は、美しく高精度な鼓動を刻むことができるのです。
ケースを美しく仕上げるザラツ研磨も、職人の仕事です。ザラツ研磨は、高度な技術が求められるだけでなく、非常に手間がかかる工程のため、ハイエンドモデルに多く用いられます。歪みのない鏡面の美しく艶やかな光沢は、人の力でしか生み出すことができない魅力のひとつです。