遠隔管理による見える化で飼育環境の最適化と現場負担を大幅削減
陸上養殖の普及に欠かせない水質管理のDX化
近年、陸上養殖で育てられた魚やエビなどを口にする機会が増えてきました。
なぜ、いま陸上養殖が注目されるようになったのか。そして、参入が相次ぐ市場の中で、陸上養殖を成功させるポイントとは。
オプテックスのソリューションと共にご紹介します。
天然漁獲の頭打ちにより養殖が増加
世界的に漁業・養殖業を合わせた生産量は増加を続けていますが、実は漁船漁業生産量は横ばい傾向なのです。背景としては、①新興国の高所得者層が増加し、食文化の変化や健康志向の高まりで水産物の需要が増加していること、②漁獲技術の向上による乱獲で、漁獲量が伸長しないことなどが挙げられています。
この水産物の需給バランス対策として養殖市場規模が急拡大してきました。
しかし、現在主流の海面養殖は魚種によって生存できる水温など環境条件が限定されたり、台風から養殖筏を守る入り江のような地形に限定されたりするため、「場所が足りなくなる」という問題が立ちふさがりました。
陸上養殖を成功させるためのポイント
このような状況下でも需要の伸びに対応するため、場所を選ばず、さまざまな魚種の飼育ができ、高い生産性を実現し得る陸上養殖に注目が集まっているのです。
陸上養殖には、かけ流し方式と半閉鎖循環方式、閉鎖循環方式の3種類に分けられますが、考慮すべき点は共通です。
養殖魚を効率よく成長させるには、成長段階や環境に応じて給餌のタイミングや量を調整しなければなりません。
限られた容量の養殖池(いけす・水槽)では、エサの食べ残しで水質は悪化します。養殖魚が活発に動くことで水中の酸素量が大きく減少し、糞尿でアンモニア量が増加します。
養殖池の水質はいつ大きく変化するか分からないので、頻繁に現場状況を確かめ、水質悪化の兆しを見逃してはなりません。これを怠ると、養殖魚の病気や、最悪の場合は大量死に繋がります。
つまり陸上養殖は、常に水質を管理し、データに基づいた養殖ノウハウを確立させることが成功の秘訣なのです。
「はかる」「つたえる」「みる」をカンタンに
スマート陸上養殖を実現する
WATER it データマネジメントサービス
IoT技術を活用して水質を自動で測定、いつでも・どこでも状態を把握できる仕組み、それが「WATER it データマネジメントサービス」です。
水質の巡回管理業務が不要
水質センサーで測定した溶存酸素や濁度、pHなどの値をパソコンやスマートフォンにより遠隔管理できます。
これまでのように現地巡回して水質を測定する必要がなくなり、働き方改革に繋がることから人件費削減と人材不足の解消に役立ちます。
データ分析で飼育環境を最適化、レポート機能
測定値は、リスト一覧の他、グラフで傾向値を分析しやすく表示したり、日報、週報、月報のレポートとしてまとめることができます。
測定値はCSV形式でダウンロードができ、養殖魚の成長記録と組み合わせて最適な養殖環境や給餌量を設定できます。
いざという時も安心、アラーム通知
あらかじめ設定した水質の上限値や下限値を超えると、パソコンやスマートフォンにメールで通知できます。
アラーム通知により迅速な対応が取れるので、致命的な被害を未然に防ぐのに役立ちます。
このようにWATER it データマネジメントサービスは、「水質管理の自動化」「働き方改革」までも後押しできるソリューションなのです。
WATER it によるスマート養殖で
SDGs(持続可能な開発目標)の達成に貢献
近年、企業においてもSDGsの達成に向けた役割が重視されています。
WATER it は、目では捉えにくい水質の把握とそれを伝える技術、見える化によって、スマート養殖を実現し、地球環境の持続可能な発展、SDGsの達成に貢献できます。
WATER itによって、あらゆる生命が安心して暮らせる世界をつくる。
一人一人が水と向き合い理解をすることが、水に対する意識に変化を与え個人から 企業、家庭、地域へと徐々にその範囲を広げ、最終的にはあらゆる生命が安心して 暮らせる世界をつくることに繋がると信じています。
水質管理を DX 化する「WATER it データマネジメントサービス」の詳細はこちら
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