初めての冬の過ごし方 | タヌキ | スタッフブログ | 大町山岳博物館

スタッフブログ初めての冬の過ごし方

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すっかり暖かくなった今日この頃。新緑が眩しい季節となりました。
付属園のカモシカやライチョウ達も冬毛が抜け始め、次の季節への準備をしています。
昨年ふくしま海洋科学館(アクアマリン福島)からやってきたホンドタヌキのおしおも、大きく体調を崩すことなく冬を過ごすことができました。

大町に来て初めての冬を迎えたおしお。寒さに耐えるための皮下脂肪を蓄えるべく、もりもりと餌を食べた結果・・・体重は5㎏に到達、見事なまんまるボディになりました。
スマートな夏毛の姿も魅力的ですが、タヌキといえば冬毛のまんまるな姿を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。また、寒さ対策として大きなプラスチックケースに落葉を敷き詰めた、落葉プールを設置したところ、気に入ってくれたのか落葉の中で丸まって寝ている姿をよく見かけました。
おしおはお肉が大好物。野菜やドッグフードは与えたその場で食べてしまいますが、お肉への反応は違います。お肉をもらった瞬間一目散に駆け出し、飼育員から見えないところまで離れてから、やっと食べ始めます。大好きなお肉は、誰にも取られないように落ち着いて食べたいおしおでした。
うれしそうに食べてくれて微笑ましい一方、食べ過ぎるとお腹を壊してしまうので、お肉は週に1、2回だけ与えています。

付属園に来て半年以上経ち、飼育員の手から餌を食べてくれるなど慣れてきた様子のおしおですが、時折お客様から「タヌキの姿が見えないね?」という声を耳にすることがあります。そんなときは、展示室の奥の部屋で休んでいるかもしれません。しばらく待ってみると、ひょっこりと顔を覗かせてくれますよ。

写真左 冬毛のおしお
  右 落葉プールで休息中のおしお

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