- 株式会社ツインエンジン
- グループスタジオ戦略部長
宇田 英男氏
- 株式会社ツインエンジン
- 経理室長 兼 人事部長
宮崎 浩子氏
- 株式会社ツインエンジン
- 財務経理部長
須山 敬行氏
きっかけ
会社設立から約4年。
成長期に入り、個別原価管理が必要に
右肩上がりで売上も従業員数も伸長するなか、複数のプロジェクトが並行して進められるようになると、個別原価管理の必要性が指摘されるようになってきた。グループスタジオ戦略部長の宇田英男氏は「正直なところ、どのくらい利益が出ているのか、プロジェクトが終わってみないとわからない状態でした。これでは継続的な成長は厳しいのではないか、そんな指摘が社内にはありました。長期的な視点に立ち、会社の基盤を構築するためには、ここで内部管理体制を整備することが必要だと感じていました」と語る。
とはいえ、従前の会計システムでは個別原価管理は難しい状況だった。
「個別原価管理のほかにも、手書きの仕訳や手作業による集計、給与明細の電子化など、見直すべき経理業務は山ほどありました。会計システムの刷新を機に、経理業務を抜本的に見直そうとしたわけです」(宇田英男氏)
導入の決め手
奉行シリーズの操作性と機能性を評価。
作品ごとの利益を必要なときに
スピーディーかつタイムリーに確認できる
さまざまな会計システムが検討されるなか、奉行シリーズを強く推したのはグループ経理室長兼人事部長の宮崎浩子氏だ。
「奉行シリーズは抜群に使いやすい。当社の場合、経理業務に習熟していない担当者が中心。そんな彼女たちでも無理なく使えるのが奉行シリーズでした」
具体的にはどういうことか。
「例えば、画面構成が仕訳伝票と同じなので、簿記を知ったばかりの初心者でも無理なく経理業務を行うことができます。特別なトレーニ ングをほとんどしなくても問題なく使えそうなので、教える方としてもきっと楽だろうと。奉行シリーズがあれば、今まで手作業で行ってきた仕訳処理や集計などが効率化され、業務時間が減り、経理部門の生産性が向上するだろうと思いましたね」(宮崎浩子氏)
検討過程では、他社の会計システムも対象になったという。宇田英男氏が語る。
「実際に他社のものも触って検討しましたが、スピーディーかつタイムリーに数字を確認できるのが奉行シリーズでした。作品ごとの利益を必要なときに見ることができるので、長期的な目線で成長戦略を描くうえで、役に立ちそうでした」
日々入力した仕訳がリアルタイムに原価帳票に反映され、作品の原価と配賦計算を踏まえた採算性を適時把握できる機能性が、奉行シリーズの選定のポイントになった。
ここを評価!奉行シリーズを選んだ理由
- 経理初心者でもすぐに使いこなせる操作性
- スピーディーかつタイムリーに個別原価と採算性を把握できる機能性
導入効果
コスト削減のほか、人材育成にも寄与。
導入後、どのような効果があったのか。宮崎氏は「担当者の顔つきが1年前とは全然違う。奉行シリーズを導入したことで、さらに仕事に積極的に取り組むようになっています」と笑顔で語る。
「彼女たちが今まで経験してきた経理業務って、入力して終わり、ただそれだけだったんですよ。そんななか、奉行シリーズが導入されて、自分の仕事の結果が見えるようになった。例えば、支払に入力すると未払金がゼロになる。単純なことかもしれませんが、それだけでも彼女たちには大きなこと。そうなると、興味の幅が広がってきて、あれもこれもと次々と仕事を覚えていきます」
奉行シリーズは、経理担当者の人材育成にも寄与しているようだ。
さらに、コスト削減にも効果があった。
「従来は手書きの作業もあったため、経理のサポート業務をアウトソーシングしていました。奉行シリーズ導入後は、手書きの作業がなくなるなど、経理業務が効率化されたため、アウトソーシングの必要がなくなりましたね。そして、給与明細の電子化によって、用紙代や送料がなくなりました。当社の場合、外部クリエイターも多いため、これまで相当な額を負担してきたんですよ」(宮崎浩子氏)
一方、財務ではどうか。財務経理部長の須山敬行氏が説明する。
「仕訳で自分のほしいところだけ抜き取れるなど、業務を円滑に進めるための機能が備わっていますね。私も宮崎と同様、これまで他社の会計システムを多数触ってきましたが、財務分析のしやすさも奉行シリーズはピカイチ。仕訳や勘定科目など、ほしい情報だけを簡単に抽出し会計データを出力できるので、余計な情報が目に入らなくなり、財務分析のスピードが上がりました。経営陣に求められる資料を迅速に提出、説明できるようになりましたね」
導入効果のダイジェスト
- 作品の原価と配賦計算を踏まえた採算性が、即座に把握可能
- 仕事にやりがいが生まれ、経理人材の育成に寄与
- アウトソーシング代や用紙代、送料など、コスト削減を実現
今後の展望
さらなるバックオフィスのレベルアップを期待
「配信サイトの台頭などにより、アニメマーケットは国内だけでなく海外でも注目されています。今後もより多くの方に見ていただける質の高いアニメを制作し、国内外でのプレゼンスを高めていきたい。そのためには、強固なバックオフィスが必要不可欠。奉行シリーズは、当社の生産性向上に貢献してくれています。とはいえ、まだ使いこなせていない機能もあるので、OBCさんとともにさらなる業務改善に取り組んでいきたいですね」(宇田英男氏)
株式会社ツインエンジンが生み出す良質なアニメコンテンツ。ヒット作の陰には、高い制作力を支えるバックオフィスがある。
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企業情報
アニメーション映画、TVの企画プロダクション。
当社は、元フジテレビジョンで「ノイタミナ」を手がけていた代表の山本幸治氏が2014年10月に設立。
アニメ映画、TVの企画を手がけるほか、制作を行うグループ会社を擁し、企画から制作まで一気通貫で手がけている。
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- 会社名
- 株式会社ツインエンジン
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- グループ会社
- 株式会社スタジオコロリド、株式会社ジェノスタジオ、株式会社レヴォルト
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- エリア
- 東京都