新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所


10/15 勉強会

文献抄読

担当:鈴木

論文:Kapogiannis D, Mooshagian E, Campion P, Grafman J, Zimmermann TJ,Ladt KC, Wassermann EM. Reward Processing Abnormalities in Parkinson’s Disease. Movement Disorders 2011; 28: 1451-1457.

  • 目的:パーキンソン病患者における報酬に関連したIntracortical facilitation(ICF)の変化様式を検討することを目的とした.
  • 方法:パーキンソン病患者13名および健常者13名を対象とし,スロットマシーン課題とIowa Gambling課題中のICFの変化を経頭蓋磁気刺激を用いて評価した.パーキンソン病患者に対しては,レボドパ投与条件とプラミペキソール投与条件の2条件で課題を実施した.
  • 結果:報酬に関連したICFの変化が健常者で認められたが,投薬なしのパーキンソン病患者では認められなかった.しかし,プラミペキソールの投与でパーキンソン病患者においても健常者と同様の報酬に関連した興奮性の変化を認めた.
  • 考察:M1における報酬反応はドーパミン性の経路を介して調節されることが示唆された.