新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所


小島らの論文がFrontiers in human neuroscience誌に受理されました

Authors: Sho Kojima, Hideaki Onishi, Kazuhiro Sugawara, Shota Miyaguchi, Hikari Kirimoto, Hiroyuki Tamaki, Hiroshi Shirozu, Shigeki Kameyama

Journal: Frontiers in human neuroscience

Title: No relation between afferent facilitation induced by digital nerve stimulation and the latency of cutaneomuscular reflexes and somatosensory evoked magnetic fields

【要旨】

  • 目的:本研究の目的は,皮膚電気刺激が皮質脊髄路興奮性増大現象(Afferent facilitation; AF)を引き起こすか否かを明らかにし,AFが認められた場合,AFが認められる電気刺激と経頭蓋磁気刺激の刺激間隔と体性感覚誘発磁界(SEF)および皮膚筋反射(CMR)との関連性を明らかにすることである.
  • 方法:対象は健常成人13名であった.示指電気刺激と経頭蓋磁気刺激の刺激間隔は,12条件(20,30,40,50,60,70,80,100,140,180,200,220ms)設定した.また, SEFは306ch脳磁界計測装置を用い,示指電気刺激時のSEF波形よりP60mのピーク潜時を算出した.CMRは軽度筋収縮中の示指電気刺激により計測し,刺激後から第二成分最大値までの潜時を算出した.
  • 結果:皮膚電気刺激により複合神経電気刺激時と同様にAFが認められたが,その刺激間隔とSEF(P60m)およびCMR(第二成分最大値)との間に関連性は認められなかった.
  • 結論:求心性促通が誘発される刺激間隔は,SEFやCMR潜時から予測することは困難であることが示唆された.