新潟医療福祉大学 運動機能医科学研究所


6/10 勉強会

文献抄読

担当:松本

論文:Uehara et al. Neural mechanisms underlying the changes in ipsilateral primary motor cortex excitability during unilateral rhythmic muscle contraction. Behav Brain Res 240 (2013) 33-45

要旨

  • 目的:一側手指による反復運動時の運動周波数の違いが同側一次運動野(M1)の興奮性に与える影響を明らかにすること
  • 方法:3条件の運動周波数(1 Hz, 2Hz, 3 Hz)での運動,静的筋収縮(3 sec)を左示指で行い,その際の同側皮質脊髄路の興奮性,同側皮質内抑制(SICI, LICI)及び皮質内促通(ICF),半球間抑制(IHI10, IHI40, PMd-M1, DLPFC-M1)の変化をそれぞれ経頭蓋磁気刺激(TMS)を用いて評価した.
  • 結果:他条件と比較し,2 Hz条件では同側皮質脊髄路の興奮性の減弱,半球間抑制(PMd-M1)の増大,LICIの減弱が認められた.
  • 考察: 同側皮質脊髄路の興奮性,LICI,半球間抑制(PMd-M1)は運動周波数によって変化することが示唆された.