情熱あふれる職員たちとワンチームになり、福島の子どもたちの可能性を広げたい。-株式会社NSGアカデミー石堂 憲太 | NSGグループ

情熱あふれる職員たちとワンチームになり、福島の子どもたちの可能性を広げたい。

株式会社NSGアカデミー / 石堂 憲太
2024.02.15 Thu
PROFILE
石堂 憲太
株式会社NSGアカデミー NSG教育研究会 福島事業本部 本部長
商社に就職して郡山に赴任。2002年に以前から興味があった教育関係の仕事に就きたくて、学習塾を運営する株式会社NSGアカデミーへ転職。入社3年目には校舎の責任者代理に昇進。翌年から4年間主任を務めた後に校舎責任者へ。その後、福島県の事業推進に携わる福島事業本部に異動。2013年からは現在の部署で責任者となる。
商社マンから転職し、以前より興味のあった教育業界へ飛び込む。
その後、キャリアを積み重ね、福島県の学習塾4校を統括する立場に。
一番の売りである「講師」の育成に尽力する。
仕事の傍ら事業創造大学院大学に通い、経営管理を学ぶ。
福島の子どもたちの可能性を広げたいという信念のもと、
生徒の合格実績向上とシェア拡大に邁進。
そんな石堂さんが望む未来ビジョンとは。

「教えること」と「事業部統括」の二刀流に仕事のやりがいを感じる。

現在の仕事の内容について教えていただけますか。

(株)NSGアカデミーは福島県郡山市内で4校の学習塾を運営していますが、それらを統括するのが現在の私の主な仕事です。具体的には事業計画を策定して、その実行に取り組んでいます。また私たちの一番の売りは「講師」なので、人材育成には力を入れています。その他教務のシステム構築、広報活動など幅広い業務に携わっています。

職務を推進する上で最も重要なミッションはなんでしょうか。

福島県内で一番の進学校である「安積高校への合格実績No.1」です。それを叶えるために、従業員がまさに“ワンチーム”になって取り組んでいます。覚悟を持って夢の達成に向けて邁進しているところです。

仕事の面白い部分はどのようなところですか。

エリアの責任者ではありますが、あえて講師の一人として生徒の指導にもあたっています。実際に現場の最前線に立つ事で、部門として実行しようとしている計画を検証できます。さらに従業員へはトップダウンではなく、一緒に目標に向かって計画を進めていく姿勢を示したいという考えもあります。講師と責任者の二刀流が今の仕事の面白味です。
また最近、20年前の卒業生が私を見つけてくれて、お子さんを入塾させてくれたということがありました。かつての生徒が成長した姿を見るととても嬉しくなりますね。今目の前で授業を受けてくれている生徒たちにも改めて真摯に向き合っていこうと、気持ちが引き締まります。

逆境を乗り越えて次の成長へチャレンジ。

NSGアカデミーの特徴を挙げるとしたらどこになりますか。

先ほども話しましたが、やっぱり「講師」です。みんな教育に関して“熱い”。「生徒のやる気にどうしたら火をつけられるか」「生徒の成績をいかにしたら伸ばせるか」を、役職や年齢などに関係なく熱く語り合い、そして指導に活かしていく。そこがNSGアカデミーの一番の特徴であり、誇れる点です。

福島と言うと、東日本大震災の被害も受けたのではないかと思います。その時も、その情熱で乗り越えたのでしょうか。

震災当初は、正直このまま事業活動が継続できるか不安でした。なんとか1ヶ月後に塾の運営を再開させましたが、他県に家族で避難する生徒も…。情熱だけでは乗り越えられないことも体験しました。その中で職員が集まって話し合う機会が自然と増え、その話題の中心は生徒たちのことでした。目の前に生徒が1人でもいる限り、しっかり授業をやっていこう。皆でそう気持ちを切り替えました。自分だけではなく全職員が、熱い思いを再燃焼させて苦難を乗り越えました。

これまで関わられたプロジェクトで印象に残っているものを教えてください。

以前、福島県は6校体制で運営していましたが、“生徒の習熟度に最適な環境を整えて学力を伸ばしていく”ために、中規模校戦略に舵を切りました。6校のままだと、習熟度別のクラスを設けづらい。校舎を統廃合して4校体制にすることで、1校舎当たりの生徒数を増やし、習熟度別のクラスを設けられるようにしたんです。受験という少し先のものだけでなく、「上のクラスに上がるために頑張るぞ」や「今のクラスを維持して〇〇高校を目指すんだ」というように、目の前の目標も意識してもらうことで意欲を引き出して。
この施策が功を奏して、2022年度には安積高校の選抜クラス在籍生の合格率100%を達成しました。最適な環境を提供できれば生徒の学力は伸ばせる、と実感しました。

難しい点もあったのではないでしょうか。

はい。開校当初の準備は多忙を極め、密度の濃い日々を過ごしました。未知の体験ではありましたが、あの時の改革がなかったら、市場に淘汰されてしまったかもしれません。そして今後の目標を実現するために、もう一段階成長が必要だと考えています。

少子化の波に立ち向かい、校舎の拡充のビジョンを持つ。

NSGアカデミーの福島の責任者として、今後の課題や目標はありますか。

郡山市内でのシェア率を高めるための努力をしています。教育の質を向上し続けることで、もっとたくさんの生徒から選んでもらえると思っています。
まずは「シェアの拡大」や「安積高校合格実績No.1」をクリア。そして現在の校舎は郡山市内だけですが、今後は福島全県へ展開していきたいというビジョンを持っています。

NSGグループの“学びをサポートする制度”を活用されたそうですね。

はい。「経営者能力開発制度」を活用し、2年間、NSGグループの事業創造大学院大学に通いMBAを取得しました。コロナ禍だったこともあり、授業は全てオンライン。仕事と両立しながら修了することができました。このような学びの機会が得られるのも、NSGグループのメリットです。知識を日々の仕事に役立てることができるようになるのはもちろんですが、あらためて勉強する楽しさを実感しました。また日頃は教える立場ですので、逆に学ぶ中で多くの事を再発見できた貴重な経験でした。

学習塾を運営する立場で、福島の子どもたちへの思いを一言で表すとしたら?

「福島の子どもたちの可能性を広げたい」。その言葉に尽きます。福島の小・中学生の全国学力テストや大学進学率は、全国の平均値より低いというデータが出ています。福島から全国、そして世界で活躍したいと思っても、これらのデータが示すような教育環境では夢をあきらめてしまう子どももいるでしょう。それは教育に携わる者として、実に悲しいことです。人は無限の可能性を持っています。モチベーションを高め、それをサポートする教育環境があれば、誰だって世界で活躍できる。私たちは子どもたちが地方から全国へ、そして世界へ羽ばたいていけるようお手伝いしていきたいと思っています。

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