リクルート
東京の水道インフラを支える人材獲得に向けた
採用ブランディング
担当者
中村 友亮
第1営業局 第1営業部
瀧本 真優
第1営業局 第1営業部
東京水道株式会社(以下、東京水道)は、「日本最大級の水道トータルサービス会社」として、東京都水道局の技術系現場業務及びお客さま窓口やお客さまセンターの運営、IT、技術開発など、水道に関わるほぼすべての事業を、東京都の政策連携団体として水道局と共に支えています。同社では、技術系の業務領域拡大に伴い、理系学生に注力した採用ブランディングを行っています。
課題
技術系人材の確保を目的とした理系学生の認知度向上
東京水道では、「東京水道経営プラン2021」(令和3年3月,東京都水道局)で示された、東京都水道局からの大規模な業務移転に備え、技術系人材の採用数を早急に増やす必要がありました。一方では、学生優位の売り手市場の傾向が強まっており、優秀な人材確保の難易度が上がるなか、いかに効果的に認知を獲得し、就職意向に繋げていくかが課題でした。
実施内容
社員の声、企業の熱意が伝わるコミュニケーション施策
「学生と深い接点をつくること」と、「情緒的にアプローチをすること」の二つの視点で採用ブランディングを始めました。
一つ目は、短期間で成果をあげるためには直接的な接点が必要と考え、高等専門学校に出向いて出張授業を行いました。水道の重要性・水道業務を担うことの魅力を学生へ対面でアピール。その後、日本経済新聞に出張授業の採録をまとめた広告を掲載、さらには同社のイメージ広告が掲載された日経産業新聞の高専特別版を全国の高専に配布するという二次的な接点も増やし、高専生との密度の高いコミュニケーションを行いました。
二つ目は、就活生は「社風・雰囲気が合うか」を重要視している傾向があるため、学生に「入社してみたい」と思ってもらうアプローチとして、採用ツールを学生の心を動かすようなクリエイティブに一新。社員の声や企業の熱意、入社後の自分の姿がイメージできるような採用向けパンフレットや説明会用パワーポイント、動画などを作成しました。同社の事業や会社の魅力をわかりやすく伝え、好印象を与えるツールになっています。
▼2023年採用パンフレット
成果
学生・学校関係者からの反響で効果を実感
「学生と深い接点をつくること」、「情緒的にアプローチをすること」を意識した採用ブランディングにおいて、特に大きな反響があったのは採用ツールでした。イベントなどでパンフレットを受け取った学生からの声がどれも好反応だったそうです。また、学生からだけではなく社内からも、多くの社員が登場するなど一新したクリエイティブが大変好評で、インナーブランディングの効果もありました。
さらに、出張授業先の高専の先生との繋がりが強化できたり、OB/OG訪問の際に新聞の広告を見た学生から反響があったりなど、広告の効果を実感できたとのご報告をいただきました。
※内容および担当者の所属・肩書は2023年時点のものです。