月間ベストセラー（2020年2月）

●2月のランキングはこちら●

●総合●サッカー＆野球の選手名鑑が続々ランクイン！

　1月に続き第1位は聖教新聞社の『WORLD SEIKYO』となった。第2位、第3位に『鬼滅の刃』の小説版がランクインしたのも前月から変わっていない。
　2月も引き続き『鬼滅の刃』関連書が牽引する月となったが、その他ではサッカー、野球それぞれの選手名鑑が発売され、良い売行きとなっていた。シーズン開幕前の定番商品ではあるが、コロナウイルスの影響による無観客試合や中止、延期などの動きを踏まえ、今後これらがどう動くかは注視したいところ。
　コロナウイルスの感染対策が本格化し、書店店頭の売行きも変わりつつある。小中学校等の一斉休校に伴い、学習参考書の売行きがよくなってきている。

●文庫●佐伯泰英が強さを見せるなか、島本理生『Red』が大躍進

　　1月に引き続き、佐伯泰英の新作が第1位を獲得した。
　新刊が上位に並ぶなか、島本理生の『Red』が大躍進している。『Red』は2月21日に公開を迎えた映画の原作だが、公開1週間前の2月14日に NHK総合 「あさイチ」で紹介されたことで大きく数字を伸ばした。映像化関連作品としては、惜しくも第10位までには入らなかったものの、『仮面病棟』（知念実希人/実業之日本社）や『死の淵を見た男』（門田隆将/KADOKAWA）（映画タイトル「Fukushima 50」）が映画公開に向けて売上を伸ばしてきている。

●コミック●またも『鬼滅の刃』が上位を独占！

　2月4日に最新19巻が発売され、各巻の重版も相次いだことで『鬼滅の刃』が上位を独占する結果となった。第2位に1巻がランクインしていることから、まだ新規読者が増えていることが推測できる。この勢いはまだまだ続きそうだ。
　ランキングは第19位まで『鬼滅の刃』が独占しているが、次点には『銀の匙　Silver Spoon』15巻が入った。酪農に取り組む若者たちを描いた人気コミックの完結巻にあたり、卒業記念品がついた特別版は総合ランキング第4位にランクインしている。

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