【タイ訪問の背景】
「令和5年日光市外国人宿泊数調査集計」によると、台湾、アメリカに次いでタイ人の宿泊が3番目に多く、タイは日光市のインバウンド誘客における最重点国の一つとなっています。タイ人は、訪日旅行者のうち7割以上がリピーター層であり、日本固有の四季折々の風景や地域の「温泉」「自然」「食」に対して高い関心を寄せています。そこで今回はコロナ後のタイからの誘客活動の再開第一弾として、市内の観光事業者と共に現地で観光セミナー・商談会・セールスコール(営業活動)を行い、日光市の最新情報や魅力を直に伝え、冬・春以降の誘客を目的に実施する運びとなりました。
➀ セールスコール
8月27日〜30日に掛けて、11社の現地観光事業者を訪問し、セールスコールを行いました。7年ぶりの訪問ということもあり、現地事業者からは最新の日光市観光に関する質問や意見が多く飛び交い、タイ王国からのインバウンド客を増やすために日光市が取り組むべき課題を多く発見することができました。
訪問先:JTB, JNTO、Compax (Asahi Travel Service), SKT Holiday, Siam Orchard, Paradise Inter Tour, iTravels center, Transa, NS Travel & Tours, Triple tree Travel, Around the world, TOP OF THE WORLD
➁ 観光セミナー・商談会
8月27日午後にはバンコク市内のホテルを会場に、10年ぶりとなる現地セミナーと、初となる商談会を開催しました。参加した現地旅行会社の方々は皆、日光市のプレゼンに対して熱心に耳を傾けており、紹介したコンテンツや旅行コースについて具体的な質問が多く挙がり、今後の送客に繋げるための重要な取り組みとなりました。
【総括】
今回の事業では、タイ王国の旅行マーケットの変化や受入にあたっての課題を把握することができ、今後の誘客活動へ繋げていく第一歩となりました。現地の旅行会社からは、新しい情報やあまり知られていない観光スポット、団体で利用できる特別なレストラン、補助金を活用するためのコースなど具体的な質問が多く寄せられ、長時間に渡るプログラムにも関わらず熱心にご参加いただきました。また、7年ぶりの現地での活動にもかかわらず温かい歓迎を受け、今後交流をより一層深め、誘客に繋げていきたいと考えています。
帰国後には参加した市内事業者との反省会を開催し、日光市全体でインバウンド受入整備を進め、継続して誘客活動を展開する必要があることを確認しました。また、現地旅行会社からは、もっと多くの市内観光事業者と商談をしたいとの声を多く頂いていることから、来年度以降実施の際には、より多くの市内事業者と活動を展開できるよう調整を行いたいと考えています。