インドネシア民主制の岐路 新大統領は守護者か破壊者か
インドネシア民主制の岐路 新大統領は守護者か破壊者か
15分間の予定だった就任演説は、時に拳を突き上げる熱弁で、45分間続いた。「ムルデカ(独立)!」。建国の合言葉で締めくくると、国会議事堂に復唱が響いた。10月20日、インドネシア第8代大統領にプラボウォ・スビアント氏が就いた。
3候補による2月の大統領選で過半数を制し、6月の決選投票にもつれ込むことなく当選を決めた。あっけなく手にした権力の座への道のりはしかし、曲折を経てきた。
祖父は同国最初の…