仏運用会社「投資指標に削減貢献量」 2月にデータベース
製品・サービスが社会全体の二酸化炭素(CO2)排出削減にどれだけ貢献したかを示す「削減貢献量」を投資指標に使う動きが海外で出てきた。フランスの運用大手ナティクシス・インベストメント・マネージャーズのESG(環境・社会・企業統治)投資子会社、ミローバは削減貢献量のデータベースを構築している。研究部門の共同代表、マニュエル・コスリエ氏は「データベースの第1弾を2025年2月にも公表する」と語った。主
削減貢献量、革新促す基準に COP28でWBCSDが浸透策
製品やサービスを通じた社会全体の温暖化ガス削減への寄与度合いを示す「削減貢献量」の信頼性向上に向け、世界の有力企業でつくる「持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)」が模範的な活用事例をまとめる。第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)で開いたセミナーで表明した。見せかけの環境対策「グリーンウオッシュ」に使われる懸念を減らして普及を目指す。 スコープ1〜3の削減では不足
削減貢献量に初の国際指針 WBCSD副代表「2月にも」
「スコープ1〜3」とは別に、製品やサービスを通じた脱炭素の効果を評価する指標「削減貢献量」の活用機運が高まってきた。世界の有力企業でつくる「持続可能な開発のための世界経済人会議(WBCSD)」のドミニク・ウォーレイ副代表が都内でNIKKEI GXの取材に応じ、2月中にも計算の考え方などをまとめた指針を発表すると明らかにした。 日本の官民はこれまでも普及を目指してきたが実現していない。全産業を対象