日本版排出量取引制度(GX-ETS)が2026年度から本格稼働する。24年末に運用ルールの骨格がまとまり、25年は排出枠の割り当て方などを議論する。政府の検討会議の委員も務める京都大学の諸富徹教授は、割り当てルールが甘すぎれば制度が無力化してしまう可能性を指摘。欧州連合(EU)の初期の失敗も教訓にして「常に改善する姿勢が重要だ」と述べた。...
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日本版排出量取引GX-ETS、義務化が課題 京大・諸富教授
GXリーグがあらためて募った参画企業の顔ぶれが決まり、日本初の本格的な二酸化炭素(CO2)排出量取引制度「GX-ETS」が動き出す。世界の排出量取引制度に詳しい京都大学の諸富徹教授は日本の取り組みに一定の評価を示しつつ、現行の自主参加方式では参加しない企業が得をすることになりかねないと指摘。第2フェーズに向けて、参加の義務化などを議論すべきだと述べた。 NIKKEI GXでは読者や記者の質問に対し
排出量取引「過度の負担は逆効果」「段階的に」 産業界
2026年度から本格的に始める排出量取引の制度設計の議論が始まった。導入自体に正面から反対する声こそ目立たないものの、産業界からは国内外の同業者との公平な競争環境が維持されるのかなどを警戒する向きが根強い。政府の有識者会議のヒアリングでは、過度な負担はGX(グリーントランスフォーメーション)へ逆効果になりかねないとして、段階的な導入を求める声も出た。 26年度から本格化 排出量取引制度(ETS)
編集者の視点 「中国排出量取引、鉄鋼も対象に」
本日は「中国排出量取引、鉄鋼も対象に」「GX-ETS、参加義務と自主目標」を取り上げます。NIKKEI GX編集長の小倉健太郎が世界各地の報道などから紹介します。 中国排出量取引、鉄鋼も対象に 中国の排出量取引制度が鉄鋼業界に拡大する模様です。中国鋼鉄工業協会(CISA)の広報担当者が「今年中に制度の対象に含まれると予想される」と話したそうです。中国国営メディアに話した内容を、米S&Pグ