トランプ次期米大統領を取り巻く仲間の企業経営者が、同氏の返り咲きと米国での「MAGA(米国を再び偉大に)」運動の復活から利益をあげることを目指しており、数々の企業が「反ウオーク(woke=社会正義に目覚めた企業や人)」や「価値観主導」の感情に訴えかけるネットーワークを築いている。
保守的またはキリスト教的な価値観を持った消費者をターゲットとする「パラレルエコノミー(並行経済)」と呼ばれる新たなエ...
製薬起業家ラマスワミ氏、共和の注目候補に 米大統領選
米大統領選の共和党指名争いに向けて、バイオテック起業家のビベック・ラマスワミ氏(38)の人気が急上昇している。半年前、「ウオーク(社会正義に目覚めた人や企業)な左派」と対決すると約束して選挙キャンペーンを開始した時、他の候補者は誰も同氏のことを気にとめなかった。 だが、ラマスワミ氏は一部の共和党予備選の世論調査で2位に浮上している。本能的な逆張り精神、執拗な選挙活動、そしてトップランナーであるト
[FT]「トランプ流」の有力後継者 デサンティス氏に保守層期待
米国のトランプ前大統領が体現しているのは明確なイデオロギーなのか、それとも単に自分自身なのかという議論は今も続いている。後者については疑問の余地がない。前者に関しては同氏の最大のライバル、米フロリダ州のロン・デサンティス知事がトランプ氏の本能的直感を一つの世界観に仕立て上げた。 トランプ主義を永続させるために最大限の貢献をしているのが、その最も手ごわい政敵となりそうな人物というのは何とも皮肉だ。
米企業で多様性指標の撤廃相次ぐ 保守派からの圧力で
米国ではカリフォルニア州の半導体大手アドバンスト・マイクロ・デバイス(AMD)や通信機器大手モトローラ、南部アラバマ州の地銀リージョンズ・フィナンシャルなど12の企業が2024年、保守的な投資家からの圧力を受けて役員報酬制度からDEI(多様性、公平性、包含性)などの指標を除外した。多様性確保の取り組みに対する政治的な反発は、米企業の経営陣の間に分断を引き起こしている。 これら12社を含む60社は