ソニー、中国のスマホ工場生産終了 販売減で体制見直し
ソニーは3月末に中国のスマートフォン(スマホ)工場の生産を終了する。生産台数などは明らかにしていない。スマホ事業は同業との競争激化で販売台数の減少で赤字に陥っている。スマホの生産拠点をタイの1カ所に集中してコストを削減し、同事業の収益改善を図る。
北京にある工場の生産を3月末に終了し、税務などの手続きを経て閉鎖する見通し。1995年に稼働を始めた北京工場は中国で唯一のスマホ工場。従業員数は非公表だが1千人規模とみられる。中国国内の人件費の上昇で、製造コストが負担になっている。現地の販売台数も減少する中、生産終了を決めたもようだ。
「エクスペリア」ブランドを展開するソニーのスマホ事業は中韓勢との競争激化などを受けて販売が低迷する。直近の世界シェアは1%にも満たないもよう。2019年3月期に950億円の赤字を見込んでいる。