K-1ヘビー級からボクシングに転向した星龍之介(26=大橋)で上々のTKOデビューを飾った。同じくデビュー戦となったイム・ホゥオン(36=韓国)と4回戦で激突し、2回TKO勝利を収めた。1回に左フックで先制ダウンを奪うと、続いてスピード感あふれる右ストレートでダウンを追加。2回にも連打で攻め続けてダメージを与えたところでレフェリーストップとなった。大きな期待を寄せる所属ジムの大橋秀行会長(59)が見守る中、ボクシング初陣で白星を挙げた。

星はWBO世界バンタム級王者武居由樹(28=大橋)のK-1時代の所属ジム後輩で、今年7月には武居らとともに元世界3階級制覇王者の八重樫東トレーナー(41)の指導のもと、長野・松本合宿にも参加。9月にプロテストに合格していた。25年に開催されるボクシング・アジアヘビー級トーナメント(16人出場、優勝賞金1000万円)に参戦する有力選手の1人となる。

埼玉・草加市出身の星は父の影響で3歳から伝統派空手を学び、極真空手に転向。22年4月にPOWER OF DREAM所属でK-1年間最大の祭典ケーズフェスタ5大会でK-1デビューした。また今年6月には、他キック団体となるビッグバンでヘビー級王座を獲得していた。

またメインイベントではWBOアジア・パシフィック・スーパーミドル級王者帝尊康輝(31=一力)が初防衛戦に失敗。挑戦者の前王者ユン・ドクノ(29=韓国)に7回2分2秒、TKO負けを喫して王座陥落した。