WBOアジア・パシフィック、東洋太平洋ライト級王座統一戦で、WBOアジア・パシフィック同級王者保田克也(32=大橋)が敗れて王座陥落した。東洋太平洋同級王者宇津木秀(30=ワタナベ)と2本のベルトを懸けて拳を交え、6回2分47秒、レフェリーストップによるTKO負けを喫した。保田は「いつもより攻撃も試合で出せた。実力は100%出せたと思う。レフェリーストップは致し方ない」と完敗を認めた。
ダウンの応酬となった激戦で、競り負けた。4回、先に宇津木の右フックを受けてダウンを喫したものの、すぐに右フックをねじ込んでダウンを奪い返した。5回には連打してきた宇津木に対し、強烈な左ストレートを打ち込んで2度目のダウンを奪取。フラフラになった宇津木に攻め込んだが、仕留め切れなかった。逆に6回には猛攻を受け、右ストレートを浴びて再びダウン。何とか立ち上がったが、連打を受けて倒れたところでレフェリーに止められた。
保田は「(スタミナを)使い切ってしまった。僕の体力負けです。チャンスはあったが、修正するのが上手でなすすべがなかった」と肩を落とした。所属ジムの大橋秀行会長(59)は「ボクシングとしては最高試合。宇津木選手の方がダメージが大きかったはずなのに盛り返して良くなった。根性だね、気が強い選手だった」と振り返った。
4度目防衛に失敗し、王座陥落した保田は今後について「目いっぱいトレーニングしてきた。今のところは悔いはない。ちょっと考えたいと思う」と慎重に言葉を選んでいた。