来年こそ、日本一の行進だ! ソフトバンクの優勝祝賀パレードが24日、福岡市内で行われた。

4年ぶりのリーグ優勝を成し遂げた小久保裕紀監督(53)やV戦士が参加。沿道には28万人の鷹党が詰めかけ、博多はお祝いムードに包まれた。指揮官は喜びを感じつつも「日本一になってパレードしないといけない」ときっぱり。来シーズンへリーグ2連覇はもちろん、20年以来の日本一奪回を誓った。

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快晴のもと、5年ぶりの優勝パレードが開催された。午前11時過ぎに福岡市内の中心部からスタート。2・3キロの道のりを約30分かけてゆっくり進む。沿道の観衆は28万人。四方八方から数え切れないほどの「ありがとう」「おめでとう」と祝福の声が飛び交う。小久保監督は、オープンカーから笑顔で手を振り続けた。

「本当にファンのおかげだなって、一番伝わるのがパレードですね。『ありがとう』って言われるのは、選手の時よりも監督の方が多かったなっていう感じがしますね」

現役時代には経験したが、指揮官としては初めてのVパレード。久しぶりのお祝いムードに新鮮な喜びを感じつつも、使命感を募らせていた。

小久保監督 正直言うと、やっぱり日本一になってパレードしないといけない。一番感じたことです。

就任1年目。常勝軍団復活を託され、今季は新人監督歴代最多となる91勝を挙げた。貯金42をつくり、2位日本ハムとは13・5差。圧倒的強さで、4年ぶりのパの頂点へホークスを導いた。ただ、セ3位のDeNAとの日本シリーズでは完敗。2勝を先取しながらも、屈辱的な4連敗を喫した。

忘れ物を取りにいく来季に向け、小久保ホークスの改革は進む。来春キャンプで「S班」を導入。柳田、山川、近藤、有原ら投打の主力10選手に第4クールまで独自調整を認めた。さらに柳田を左翼へ、近藤は右翼へコンバートすることを決断。来季こそ、リーグ連覇はもちろん、20年以来5年ぶりの悲願の日本一へ-。鷹党の期待も高まっている。地元・博多をさらに熱狂させる“日本一の行進”を、2025年はホークスファンに披露する。【佐藤究】

ソフトバンク周東(5年ぶりのパレードで選手会長として先頭車に乗り込み)「多くの方に来ていただいて、声をかけていただいてうれしい。(先頭車は)王会長と小久保監督と一緒ですごく緊張した」

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