近年、「ESG投資」「脱炭素金融」「サステナブルファイナンス」等の用語が産業界 の中でしばしば聞かれるようになりました。環境問題だけでなく、人権や企業ガバナンス等の社会問題の改善も含み、お金の流れ(ファイナンス)を活用して、より良い世の中に変えるという考えがベースにあります。この考え方自体は、短期の利益と長期の利益をバランスさせるという意味でも将来世代にとって悪くない話のように聞こえます。しかし、実際は簡単な話ではありません。多くの課題に直面し、それらの課題を乗り越える工夫をし続けています。1年前の話が古く聞こえるほど速いペースで進展しているので、高校生や大学の学部生が使う教科書では扱えず、一部の関係者だけが知っている話題となってしまっています。どうしたらより多くの人に知ってもらえるでしょうか。