緊急時環境調査に関する情報源
国立研究開発法人 国立環境研究所
環境リスク・健康領域 Health and Environmental Risk Division
 

緊急時環境調査に関する情報源




健康や安全、取扱に関する情報

緊急時環境調査の分析結果について考察する際に、多少とも参考になりそうな情報源をまとめました。

化学物質

1 GHS対応モデルラベル・モデルSDS情報(厚生労働省)
2491物質の安全データシート(SDS)が収載されています。名前やCAS番号等で物質を検索し、"名称 (データシート)" をクリックすることでSDSの確認ができます。
2 GHS分類結果(製品評価技術基盤機構 (NITE))
GHS分類が実施された物質(3000物質弱)が一覧表示されています。"ID番号" をクリックすることで、危険性や有害性情報などを確認できます。
3 国際化学物質安全性カード(ICSC)(国立医薬品食品衛生研究所(NIHS))
1702物質のICSCが収載されています。一覧表から、あるいは物質名やCAS番号を入力して検索した結果から、"ICSC番号" をクリックすることでICSCを表示できます。
4 化学物質ファクトシート(環境省)
化管法に関連する物質のうち352物質の情報が収載されています。用途や排出など環境への影響に重点を置いた情報が記載されています。"対象物質一覧" あるいは"物質検索" の結果からファクトシートを表示できます。

化学製品・試薬

1 SDSライブラリ製品情報データベース(日本ケミカルデータベース株式会社)
化学関連企業が製造・輸入・販売する化学製品のデータベースです。各製品の成分、含有率、連絡先情報を提供しています。製品名、成分名、CAS番号で検索できます。
2 SDS検索(日本試薬協会)
協会の関連会社が提供している安全データシート(SDS)を検索できます。

医薬品・農薬・食品添加物

1 医薬品情報検索(医薬品医療機器総合機構(PMDA))
医療用医薬品」「一般用・要指導医薬品」「体外診断用医薬品」の分類ごとに、一般名または販売名などを入力して検索することで、医薬品に関する各種の情報を得ることができます。
2 農薬情報局-公開情報一覧(農薬工業会)
農薬に関する公開情報が成分名毎に掲載されています。
3 食品添加物のJECFA安全性評価(日本食品化学研究振興財団)
JECFAによって安全性評価が行われた食品添加物に関する安全性情報が一覧で掲載されています。



化学物質に関連する各種ガイドライン濃度や毒性に関する情報

化学物質に関連する各種のガイドライン濃度や毒性に関する詳細な情報が掲載されているサイトを以下に載せています。

緊急時におけるガイドライン濃度等

1 有害化学物質の緊急時モニタリング実施指針(第一版) [PDF 7.5MB]
第20回環境化学討論会(2011年7月)で開催された緊急時モニタリングに関するナイトミキサーセッションの内容が取りまとめてあります。緊急時における化学物質管理の考え方や約600物質についての緊急時基準値が提案されています。
2 Access Acute Exposure Guideline Levels (AEGLs) Values(U.S. EPA)
178物質についてAEGL(Acute Exposure Guideline Level, 急性曝露ガイドライン濃度)の設定値と設定根拠文書が収載されています。約100物質については国立医薬品食品衛生研究所(NIHS)がAEGL情報(翻訳版)を公開しています。
3 Emergency Response Planning Guidelines(American Industrial Hygiene Association (AIHA))
緊急時の化学物質の放出に対応するための空気中のガイドライン値が掲載されています。AEGLに近い考え方で濃度設定がされています。
4 Protective Action Criteria (PAC)(U.S. DOE)
AEGLやERPGが設定されていない物質について、独自の手法で相当値Temporary Emergency Exposure Limits (TEELs) を導出しています。AEGLやERPGも含めて3000以上の物質についてのPACが収載されています。
5 2012 Edition of the Drinking Water Standards and Health Advisories(U.S. EPA) [PDF 0.3MB]
EPAが出している飲料水基準のリストに加えて、健康影響の観点から、一時的な曝露であれば耐用可能な推定値(Health Advisory:HA)が掲載されています。
6 Technical Notes on Drinking-water, Sanitation and Hygiene in Emergencies(WHO)
災害時における飲料水や公衆衛生に関する短中期的な対応方法がまとめてあります。

作業環境または一般環境における許容濃度等

1 許容濃度等の勧告(2015 年度)(日本産業衛生学会) [PDF 2.0MB]
労働環境における環境要因による労働者の健康障害を予防するための許容濃度が提案されています。
2 OSHA Occupational Chemical Database(Occupational Safety & Health Administration(OSHA))
労働者の安全のため約800の物質について、物性や各種の曝露限度(Exposure Limits)、緊急時の防護等に関する情報が収載されています。
3 IRIS Assessments(U.S. EPA)
570の物質について、生涯曝露においても健康影響がないであろう経口摂取量(RfD)や大気中濃度(RfC)、発がんリスク等が掲載されています。
4 飲料水水質ガイドライン第4版(国立保健医療科学院)
Guidelines for drinking-water quality, fourth edition(WHO)を翻訳したものです。飲料水の水質に関する考え方や健康のための水質目標などが掲載されています。

化学物質の毒性に関する情報

1 OECD:CCAP-SIAP/ITAP日本語訳(日本化学物質安全・情報センター(JETOC)
約800物質に関する各種の毒性情報が収載されています。物質名をクリックすることでOECDによる初期評価を確認できます。
2 PRTRインフォメーション広場-対象化学物質情報(環境省)
PRTR対象化学物質の各種毒性情報が表形式で簡潔にまとめられています。
3 既存化学物質毒性データベース(JECDB)(国立医薬品食品衛生研究所(NIHS))
約400物質に関する毒性試験の情報が収載されています。物質やCAS番号の他に試験種別からも検索が可能です。



その他総合的な化学物質関連の情報サイト

その他総合的な化学物質関連の情報サイトを以下に掲載しました。

総合的な化学物質情報検索サイト

1ケミココ(chemi COCO)(環境省)
2WebKis-Plus(国立環境研究所(NIES))
3化学物質総合情報提供システム(CHRIP)(製品評価技術基盤機構(NITE))
4化審法データベース(J-CHECK)(製品評価技術基盤機構(NITE))
5INCHEM(IPCS)
6The Global Portal to Information on Chemical Substances(eChemPortal)(OECD)
7TOXNET Databases(U.S. NLM)

連絡先

国立研究開発法人国立環境研究所 環境リスク・健康領域
メールアドレス: anzen_toiawase(末尾に「@nies.go.jp」がつきます)
担当者: 鈴木、小山


 

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