地球観測衛星「GOSAT」の驚くべき力とは?
国環研が環境省・JAXAと共同で運用する温室効果ガス観測技術衛星「GOSAT」は、宇宙から大気中の二酸化炭素やメタンなどの温室効果ガスを高精度に観測することにより、地球温暖化の原因を追究するためのデータを取得する重要な役割を担っています。
さらに、GOSATは植物が光合成の過程で放出する弱い光を検出することができ、その情報は地表の植物の健康状態やストレスの度合いの把握に利用することができます。国環研はGOSATの観測データを活用し、干ばつや森林破壊が進行するボルネオ島の熱帯林の現状を明らかにしています。 なお、GOSATシリーズは、2009年1月打ち上げの1号機(GOSAT)と2018年10月打ち上げの2号機(GOSAT-2)が現在運用中であり、今後は3号機(温室効果ガス・水循環観測技術衛星、GOSAT-GW)が打ち上げられる予定です。
©宇宙航空研究開発機構(JAXA)
衛星観測を用いたボルネオ島の干ばつ被害の検出
2024/08/26