Webkis-Plusについて
環境リスク・健康領域では、化学物質を正しく管理・利用するために必要な情報を入手できる基盤を整備しています。 本データベースでは、環境省公表資料等に記載されている化学物質のリスク関連情報や分析法など、様々な情報源からの情報を収集・整理して公開しています。 なお、神奈川県環境科学センターの化学物質安全情報提供システム(KIS-NET)で公開されていたデータも含まれています。
Webkis-Plusの特徴
- 約70の出典からの10,000物質以上の情報を掲載しています。(出典リストについてはこちら)
- 特に農薬や環境分析法に関する情報が充実しています。
- 個別物質のページから容易に関連情報を辿ることができます。
- 収集した化学物質情報をカテゴリ別に掲載しています。(カテゴリについてはこちら)
- カテゴリを利用して検索することで、様々な切り口による検索が可能です。
- カテゴリは、法規制等、曝露関連、健康影響、生態影響試験、リスク評価・有害性、分析法の6つに大別されており、さらに詳細なカテゴリに階層的に分けられています。
検索について
検索方法
化学物質をしらべる
例) 「ジフェニルエーテル」を含むという化学物質について調べたい。(物質名称のみから検索)
例) 環境省の生態影響試験結果があり、かつ「ジフェニルエーテル」を含むという化学物質について調べたい。(生態影響試験結果に掲載されている物質名称がわかっている場合)
例) 「カテゴリ・名称等から検索」で検索したが目的物質が見つからなかった。
例) 環境省の生態影響試験結果があり、かつ分析法情報もある化学物質について調べたい。
例) 殺虫剤「デリス粉」に含まれる化学物質(有効成分、農薬原体)について調べたい。
環境測定法をしらべる
例) 大気中の「テルル」の分析法について調べたい。
農薬製剤をしらべる
例) 「DEP」を有効成分として含む殺虫剤について調べたい。
出典をしらべる
例) 2016年度に公表された環境分析法について調べたい。
注)現在、環境分析法の出典のみ利用可能です。
検索のヒント
便利な機能
カテゴリ
化審法やPRTRなどの対象化学物質リストを絞り込んだり、環境中濃度の測定結果がある化学物質リストを絞り込んだりすることができます。化学物質の検索 <複数カテゴリ>では、「化管法(PRTR)【平成20年改正後】」の法規制対象物質であり、かつ「環境中濃度」の測定結果がある等、複合的な条件での検索を行うことができます。
関連化学物質
化学物質詳細情報の「関連」タブにある関連化学物質には選択した化学物質と関連が深い化学物質のリストが表示され、それぞれの化学物質の詳細ページを開くことができます。同一物質を断定できない場合にそれぞれの物質を関連物質として登録している場合もありますので、ここからお探しの情報を探すことも可能です。ただし、全ての関連物質を登録できている訳ではありませんのでご承知おきください。
一覧表
検索結果が表示される表の見出しをクリックすることで、ソートを行うことができます。詳細情報の各表でも可能です。
詳細情報の表やグラフ
化学物質詳細情報の「曝露」タブにある「PRTR制度」や「環境中濃度測定値」で利用できる「都道府県別データ」などで開く表やグラフのページでは、利用者が表やグラフを自由にカスタマイズすることが可能です。詳しくは当該ページの「操作方法の説明へ」をご参照ください。
お困りの方へ
どうしたら良いかわからない
- 化学物質検索<名称等>または化学物質検索 <カテゴリ×名称等>から検索してください。
目的物質が見つからない
- 化学物質検索 <カテゴリ×別名>を試してみてください。(カテゴリを用いた検索の場合、出典元に記載された化学物質名称のみが検索の対象になります。)
- 目的物質の物質名の一部だけで検索してみてください。(数字や特殊文字が原因で検索条件が合致しない場合があります。)
- 英語名称での検索を試してみてください。(検索しようとしている物質名ではなく、別名だけが本データベースに収載されている可能性があります。)
- 物質名称での検索ではなく、カテゴリのリストから探してみてください。(目的物質が本データベースに整備されているカテゴリに含まれているのであれば、リストから探した方が速い場合もあります。)
農薬が見つからない
- 本データベースでは、商品名での検索は対応していません。含有している農薬原体(有効成分)の名称などで検索してください。
分析法が見つからない
- 物質名称で目的物質を検索し、クリックで開く個別ページからも分析方法をみつけることができます。
- 類似物質の個別ページの分析法から探してみてください。(個別ページの分析法リストをクリックすると、当該分析法で分析可能な物質リストが表示されます。)
- いくつかのヒントをご紹介します。①化学物質検索 <カテゴリ×名称等>にて、カテゴリから分析法情報を選択し、物質名称の一部を検索文字にして、検索することで分析法情報を有する指定した文字列を物質名に含む物質一覧が検索できます。②化学物質検索などで目的の化学物質の詳細情報ページを開き、「分析」タブにて当該物質を対象とする分析法一覧を対象媒体情報とともに表示できます。③環境分析法検索<個別検索>にて「検索対象項目」を「環境分析法名称」として「検索文字」に物質名称(の一部でも可)を入れることで、当該物質の分析法を検索できます。
出典情報が見つからない
- ページ上部のタブ「その他」の「出典について」に全ての出典情報があります。また、詳細情報ページの各カテゴリの右側の から確認できます。
検索の注意点
- 本データベースの情報は最新情報とは限りませんので、その点をご理解のうえご利用ください。
- 化学物質検索 <カテゴリ×名称等>で「化学物質名」を指定した場合、各出典で掲載されている化学物質名称が検索対象となります。出典で扱われている名称がわからない場合は、化学物質の検索 <カテゴリ×別名>をご利用ください。
- 環境分析法の検索 <媒体・名称・公表年度>の「環境分析法文書内」の検索については、一部の分析法文書(昭和49年度以降の化学物質分析法開発調査報告書(旧化学物質環境調査分析方法報告書)など)のみを対象に検索します。
- 法規制等の対象になっている物質の中には、異性体混合物など複数の構造を有する物質群が指定されている場合があります。その場合、カテゴリ検索における「法規制等」のカテゴリでは、当該法規制等の対象物質リストが検索の対象になります。つまり、個別の異性体は当該カテゴリには含まれていません。曝露関連情報や環境分析法情報のカテゴリでは、分析等の対象となる単位物質(つまり、異性体の場合は各異性体)ごとに該当データが整備されており、検索においても単位物質が検索対象になります。
- 異なる出典情報であっても同一物質とみなせる場合は一つの物質として情報を整備しています。ただし、同一かどうか判断が難しい場合もあり、そういった場合は関連物質として情報を紐づけることで利便性を確保しています。
作成者について
Webkis-Plus
- 国立環境研究所 今泉 圭隆(環境リスク・健康領域)
- 国立環境研究所 松原 亜由美(環境リスク・健康領域)
※ 公開データは旧WebKis-Plusおよび旧EnvMethodで公開していたデータも引き継いでいます。
旧WebKis-Plus
- 国立環境研究所 今泉 圭隆(環境リスク・健康研究センター)
- 国立環境研究所 白石 寛明(環境リスク・健康研究センター)
- 国立環境研究所 高木 博夫(研究基盤ラボラトリー)[農薬関係]
- 神奈川県環境科学センター 岡 敬一[KIS-NET全般]
- 兵庫県立公害研究所 足立 一彦[農薬の構造式]
※ 所属等は当時のものも含む
旧EnvMethod
- 国立環境研究所 今泉 圭隆(環境リスク・健康研究センター)
- 国立環境研究所 白石 寛明(環境リスク・健康研究センター)
※ 所属等は当時のものも含む
関連文献
- 今泉圭隆(2020)石油・石油化学業界で重宝される情報ツール(12)Webkis-Plus、PETROTECH 43(12):868-869
- 岡 敬一(2007)化学物質安全情報提供システム(kis-net)とリンクセンター、日本化学会情報化学部会誌 25:93-95、DOI:10.11546/cicsj.25.93.
- 白石 寛明、岡 敬一(2003)化学物質データベース(WebKis-Plus)について、日本化学会情報化学部会誌 21:7-10、DOI:10.11546/cicsj.21.7.
お問い合わせ
- ご質問等がございましたら、下記連絡先へメールにてお問い合わせ下さい。
国立研究開発法人 国立環境研究所 環境リスク・健康領域
Webkis-Plus担当