福島拠点が『3D ふくしま』を出展
2024年10月6日、福島駅前にあるまちなか広場・まちなか交流施設「ふくふる」で開催された「2024ふくしま環境フェスタ×ゼロカーボンDAY!2024」に、福島地域協働研究拠点(以下、福島拠点)がブース出展しました。
「ゼロカーボンDAY!」は、福島県全体でカーボンニュートラルを推進するため、10月を「カーボンニュートラル推進月間」として、市町村や民間団体が協力し、カーボンニュートラルに関する取り組みを広める目的で行われました。
今年は、福島空港、福島市、会津若松市、郡山市、いわき市の、県内5カ所で開催され、各地のイベントとコラボレートしながら、企業・団体によるカーボンニュートラルに向けた取り組みの展示が行われました。
福島拠点がブース出展を行った福島市での開催は、「2024ふくしま環境フェスタ」との共同開催です。
福島拠点は、「ふくふる」内の一室をお借りして、プロジェクションマッピングを活用し福島県の環境情報をわかりやすく紹介する「3D ふくしま」を展示しました。
従来から展示している、福島県内のクマとイノシシの目撃情報マップに加え、今回は新たに、平成30年から令和5年のクマ目撃情報をもとにした最新のマップを公開しました。
クマの目撃情報は、以前県西部の会津地方に集中していましたが、最近では県東部のいわき地方まで広がり、人里近くでも目撃されていることがわかります。
クマの出没範囲が広がる背景には、凶作の年にエサを求めて人里に降りてくることが一因となっています。さらに、高齢化に伴う狩猟者の減少も大きな影響を与えており、その結果、クマが人と自然の境界である里山に近づきやすくなっていると考えられています(1)。
また、暖冬の影響で冬眠しないクマも現れ、12月から3月にかけても目撃されるようになりました。
ニュース等でクマの出没が増えていることを知っていた方も、実際に目撃情報をマッピングした地図を目にすると、「こんなにクマが目撃されているのか」と驚きを隠せない様子でした。
「ふくふる」の展示スペースはメイン会場から少し離れていたため、当初は来場者が少ないのではないかと不安もありましたが、展示内容に多くの関心が集まり、当日は行列ができるほどの盛況ぶりでした。
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参考文献
- 溝口俊夫, 最近のクマ大量出没と堅果類の豊凶について, https://www.pref.fukushima.lg.jp/uploaded/attachment/48184.pdf [外部サイト] (2024年10月確認)
イベント概要
- イベント名
- 2024ふくしま環境フェスタ×ゼロカーボンDAY!2024inふくしま
- 開催日時
- 2024年10月6日(日)10時~15時
- 会場
- まちなか広場・まちなか交流施設「ふくふる」
- 主催
- 福島市、ふくしま環境基本計画推進協議会(E-Actふくしま)