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「気候影響の将来予測の不確実性をどう把握するか」【終了しました】
気候影響の将来予測の不確実性をどう把握するか -国際モデル比較評価に注目した地球規模影響予測のいまとこれから-
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日時:10月21日(月)13:30-16:00
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登録はこちらから
【終了しました】
※定員500名とさせて頂きます。
※登録された方に、当日のzoomのURLをお知らせします。
概要
地球規模の温暖化影響評価に関する国際プロジェクトISIMIP(The Inter-Sectoral Impact Model Intercomparison Project)はドイツ政府の出資で同国ポツダム気候影響研究所を幹事として 2012 年に始まりました。水循環・水資源、農業(作物成長)、農業(農業経済)、陸域生態系、健康(マラリア)などを評価対象として、格子サイズ(空間解像度)を共通化しバイアス補正を施した複数の気候モデルによる予測情報(気候シナリオ)を使用し、同じ条件下で分野横断的な影響評価の比較や影響評価モデルの不確実性の議論が行われてきました。立ち上げから10年が過ぎ、日本からも多くの貢献がなされてきました。
本オンラインワークショップでは、まず、ISIMIPに参加してきたモデル開発者らより、グローバルの影響研究、国際的なモデル比較についてのこれまでの日本からの貢献、そして気候変動に関する政府間パネル第7次評価報告書(IPCC AR7)を視野に入れた最新状況について話題提供を頂きます。
さらに、前半の話題提供をふまえて、気候影響研究の課題、国内自治体や企業の気候影響リスク管理への含意、不確実性を含む気候影響予測情報のコミュニケーションの課題、シナリオ分析の高度化に対応するための研究コミュニティ間連携や国際研究連携のあり方などについて、パネル討論や質疑応答を通じて議論します。
プログラム
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13:30-13:35 開会挨拶・趣旨説明 …高橋潔(国立環境研究所)
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13:35-13:55 ISIMIPの全体経緯の紹介 …花崎直太(国立環境研究所)
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13:55-14:05 国際農業モデル比較AgMIP (Agricultural Model Inter-comparison and improvement Project) …岡田将誌・増冨祐司(国立環境研究所)・長谷川利拡(農研機構)
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14:05-14:15 全球水セクターMIP …佐藤雄亮(韓国科学技術院)・横畠徳太・花崎直太(国立環境研究所)
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14:15-14:25 陸域生態系MIPの動向 …伊藤昭彦(東京大学)
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14:25-14:35 野外火災MIPの紹介とそのデータを使った検出原因特定分析 …Park Chaeyeon(産業技術総合研究所)
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14:35-14:45 AR7を視野に入れた気候シナリオデータセットの注意点と対処法 …塩竃秀夫・石崎紀子・林未知也(国立環境研究所)
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14:45-14:55 ISIMIP活動へのユーザ側ニーズ(気候関連のシナリオ分析・財務情報開示での利用) …筒井純一(電力中央研究所)
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14:55-15:55 パネル討論・質疑応答(パネリスト:講演者+数名)
ISIMIPと日本国内を対象地域とする影響予測・適応研究の関係性
IPCC-AR7に向けた気候影響予測関連の主要課題
モデル相互比較研究の意義や課題
国内の気候影響予測研究の促進に向けた課題
シナリオ分析の高度化に向けた研究コミュニティ間連携や国際研究連携 等 -
15:55-16:00 閉会挨拶…杉山昌広(東京大学)
ご対象
発表内容には気候影響予測に携わる研究者向けの最新動向や技術解説が含まれます。
そのため主たる対象者として気候予測研究・気候影響予測研究に日頃取り組む研究者を想定していますが、ISIMIPが集積・配信する気候影響予測情報のリスク評価・適応策検討への利活用を検討している企業や行政の皆さま、気候問題特に影響予測研究に興味のある学生の皆さま、気候影響予測の最新国際動向やIPCC周辺動向について情報収集されているNPOやメディア関係の皆さまなどにも、ぜひ参加をご検討頂ければ幸いです。
主催
国⽴環境研究所 気候危機対応研究イニシアティブ
共催
気候変動研究プロジェクト間のシナリオに関する協力イニシアティブ
環境研究総合推進費SII-11「世界の主要都市に関する気候安全保障リスクの評価」
是非ご登録の上、ご参加ください。
お問い合わせ
国立環境研究所 気候危機対応研究イニシアティブ
Mail:nies.cc-initiative(末尾に@nies.go.jpをつけてください)