スパルティナ・アルテルニフロラ / 国立環境研究所 侵入生物DB
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スパルティナ・アルテルニフロラ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 スパルティナ・アルテルニフロラ, ヒガタアシ, ヒガタヨシ (写真なし)
分類群 維管束植物 単子葉植物 イネ科
(Poaceae, Poales, Liliopsida, Magnoliophyta)
学名 Spartina alterniflora
英名等 Saltmarsh cordgrass, Atlantic cordgrass, salt-water cordgrass, smooth cordgrass
自然分布 北米東部,カリブ海島嶼,南米東部
形態 多年草.葉は丈夫で長さ20~55cm,幅2~2.5cm,灰緑色.茎は高さ60~250cm,根元は直径7~12mm.根元の葉鞘は淡褐色.円錐花序は長さ10~40cm,淡色の花を密につける.
生息環境 河口域,入り江などの沿岸部
温度選好性:温帯~暖温帯
繁殖生態 花期は7月~11月.根茎による栄養繁殖も行う.
生態的特性 高い塩分耐性を持つ.
侵入情報
国内移入分布 愛知県(豊橋市・半田市),熊本県(熊本市・宇城市) 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 不明.熊本県および愛知県豊橋市と,愛知県半田市の集団は起源が異なる可能性が指摘されている.
侵入経路 不明だが,バラスト水への混入の可能性が指摘されている.
侵入年代 2008年以前
影響 在来生物との競合,湿地環境の破壊
影響を受ける在来生物:河川沿岸域湿地・干潟などの在来生物
法的扱い 特定外来生物(外来生物法)
条例公表種(愛知県 自然環境の保全及び緑化の推進に関する条例,愛知県における野外放逐の禁止)(平成24年3月29日~)

防除方法 手作業による抜取り,刈取り.根茎から栄養繁殖するため,長期間にわたり根茎を残さず繰り返し駆除するとともに,完全駆除までのモニタリングを継続することが必要.除草剤を用いた駆除法も検討されている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 大陸中国(上海など),インド,オーストラリア,ニュージーランド,英国,オランダ,フランス,スペイン,米国(ワシントン州,カリフォルニア州)
備考
Spartina anglicaは,本種と同属の別種S. maritimaの雑種S. townsendiiが倍数化したもの.
スパルティナ属全種は2014年6月より特定外来生物として指定

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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