オオカワヂシャ / 国立環境研究所 侵入生物DB
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オオカワヂシャ

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基本情報
和名 オオカワヂシャ, オオカワヂサ

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オオカワヂシャ
分類群 維管束植物 双子葉・合弁花類 ゴマノハグサ科
(Scrophulariaceae, Scrophulariales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Veronica anagallis-aquatica
英名等 Water speedwell
自然分布 ヨーロッパ~アジア北部
形態 多年草.全体が無毛.地中を横走する根茎から茎を直立し,高さ1mほどになる.葉は長楕円形~被針形,へりに細かい鋸歯があるが不明瞭で全緑のようにも見える.無柄で対生.茎上部の葉では基部が心臓形で茎を抱く.花期に葉笨に穂状花序を出し,径5mmほどの淡紫色~白色の4深裂した花を多数つける.果実は球形,先端が凹み,長さ3mmほどの渦中が残る.果柄は上を向く.染色体数2n=36等.
茎上部に腺毛のあるものをヒメカワヂシャV. a. f. anagalliformis という.
鋸歯が不明瞭で全緑に近いこと,花が鮮やかな青紫色であることなどで,在来種カワヂシャと区別可能.
生息環境 水路,河川,湿地の水際
温度選好性:温帯~暖温帯
繁殖生態 繁殖期:4~9月に開花
根茎で栄養繁殖も旺盛に行う.
生態的特性 日当たりの良い水辺.
侵入情報
国内移入分布 岩手,秋田,山形,石川を除く本州全都府県,徳島,愛媛,大分,佐賀の各県. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 不明
侵入経路 不明
侵入年代 不明.国内の最初の記録は1867年の神奈川県.
影響 在来種との競合,遺伝的撹乱等
影響を受ける在来生物:在来種のカワヂシャ V. undulata と交雑.西日本では雑種ホナガカワヂシャ V. × myriantha に置き換わりつつある.
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に2次指定された.移入規制種(佐賀県 環境の保全と創造に関する条例)
防除方法 抜き取り,洪水撹乱体制の復元等
問題点等 情報整理中
海外移入分布 南北アメリカ,アフリカ,オーストラリア
備考
令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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