ナルトサワギク / 国立環境研究所 侵入生物DB
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ナルトサワギク

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ナルトサワギク, コウベギク

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ナルトサワギク
分類群 維管束植物 双子葉・合弁花類 キク科
(Asteraceae, Asterales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Senecio madagascariensis
英名等 Fireweed, Madagascar ragwort, Madagascar groundsel
自然分布 東アフリカ原産
形態 一~多年草.高さ20~50cm.茎は多数分岐して大きな株になり直立.葉は先の尖った線状披針形~披針形で羽状に分裂し,不揃いの鋸歯を持ち,やや茎を抱いて互生.茎・葉とも無毛.茎の頂部は分岐し,直径2~2.5cm程度の鮮黄色の頭状花序を上向きに多数つける.舌状花は通常13枚,筒状花は舌状花と同色で短い冠毛がある.痩果は長さ1mmほど.
生息環境 空地,道端,造成地,埋立地等.海外では牧草地に侵入している.
温度選好性:亜熱帯~温帯
繁殖生態 繁殖期:通年開花.
風媒花,虫媒花.一年中花を咲かせ種子を風散布で拡散させる.
生態的特性 繁殖力が強く通年開花する.セネシオニン・セネシオフィリンなどのアルカロイドを含む.
侵入情報
国内移入分布 福島,千葉,静岡,滋賀,三重,奈良,大阪,和歌山,兵庫,岡山,香川,徳島,高知,佐賀,福岡の各府県 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
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移入元 米国
侵入経路 緑化資材(シロツメクサ・シナダレスズメガヤなど)の種子に混入したと考えられている
侵入年代 1976年に徳島県鳴門市瀬戸町で見つかった.
影響 強度の撹乱耐性,在来種との競合,牧草へのアレロパシー作用,アルカロイド毒性による草食動物・家畜の中毒等.
影響を受ける在来生物:在来の草本植物,草食動物など
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に指定された.
防除方法 抜き取り,刈り取り
問題点等 情報整理中
海外移入分布 北米,南米,ハワイ,オーストラリア,南アフリカ,スワジランドなど.オーストラリア東部では牧草地への侵入が問題となっている.
備考
令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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