オオフサモ / 国立環境研究所 侵入生物DB
(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
  1. 侵入生物データベース >
  2. 日本の外来生物 >
  3. 維管束植物 >
  4. オオフサモ

オオフサモ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 オオフサモ, ヌマフサモ, スマフサモ, パロットフェザー

クリックすると拡大画像が表示されます

オオフサモ
分類群 維管束植物 双子葉・離弁花類 アリノトウグサ科
(Haloragaceae, Haloragales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Myriophyllum aquaticum
英名等 Parrot’s Feather, Water-Feather, Brazilian watermilfoil
自然分布 ブラジル
形態 多年生の抽水植物.茎は円柱状で太さ4~6mm,泥中または水中で分岐しながらほふくして1m以上に達する.茎には多数の節があり,節から白色の糸状根を出し,10~30cmの水上茎を直立させて水面を覆う.水上茎には2~5cmで粉白色を帯びた緑青色の羽状葉が各節に3~7枚輪生.小葉片は長さ3~5mm,幅1mmで10~20対.葉の基部左右に白色短小の毛状托葉があり,若葉には微毛が粗生.水上茎の輪生葉の葉笨ごとに1個ずつ花をつける.雌花は円筒状,高さ2mmの白緑色の子房,柱頭周囲に角状の4がく片を持つが花弁は無い.
雌雄異株で日本国内に定着しているのは雌株のみ.
生息環境 池沼,溜池,河川,水路など
温度選好性:暖温帯~熱帯
繁殖生態 繁殖期:5,6月
雌雄異株.日本では雌株のみで地下茎で栄養繁殖
生態的特性 おもに根茎で越冬するが,九州では地上部も完全に枯死することなく越冬し,クリーク雑草では最も早い3月中旬頃から生育を開始.閉鎖的なクリークで局部的に発生することが多い.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国(青森,岩手,秋田,福島の各県では未確認) 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 ドイツ
侵入経路 雌株のみ観賞用として導入
侵入年代 1920年頃ドイツ人が持参し,兵庫県須磨寺の池で野生化
影響 在来種との競合.水質の悪化.水流の阻害.
影響を受ける在来生物:在来水生植物
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に指定された.移入規制種(佐賀県 環境の保全と創造に関する条例).オーストラリアへの持ち込みが規制されている.
防除方法 抜き取り,刈り取り.水槽中で育成する場合は,二酸化炭素の添加が有効.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 北アメリカ,南ヨーロッパ,アフリカ,アジア,オセアニアに分布
備考
日本の侵略的外来種ワースト100

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
基本・侵入情報 参考資料リスト