アレチウリ / 国立環境研究所 侵入生物DB
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アレチウリ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 アレチウリ

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アレチウリ
分類群 維管束植物 双子葉・離弁花類 ウリ科
(Cucurbitaceae, Violales, Magnoliopsida, Magnoliophyta)
学名 Sicyos angulatus
英名等 Burcucumber, Starcucumber
自然分布 北アメリカ
形態 一年草.茎はつる性で長さ数m~十数m,3~4岐したまきひげで他物にからまる.葉は3~7裂,長柄があり,表面はざらつく.雌雄同株.雌花は,短い枝の先に頭状に多数集まり,淡緑色,径6mmほど,雌ずいは1個で子房下位.雄花は長い枝の先に総状につき,黄白色,径1cmほど,雄ずいはやくで合着して一塊になり,花柄には立った腺毛がまばらにある.果実は長卵形~楕円形,扁平,表面に軟毛と鋭いがやわらかい棘を密生,種子を1つ入れる.種子は卵形,扁平,長さ1cm.染色体数2n=24.棘の欠如したものをトゲナシアレチウリとして区別する文献がある.
生息環境 林縁,荒地,河岸,河川敷,路傍,原野,畑地,樹園地,造林地
温度選好性:温帯~熱帯
繁殖生態 繁殖期:8,9,10月
雌雄同株.液果(400~500個,2年)は動物,水,人間により伝播
生態的特性 日当たりの良い,腐植質の多い沖積地を好む.土壌環境に対する適応性は大きい.焼却炉やゴミ集積地付近に良くみられる.
侵入情報
国内移入分布 ほぼ全国 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 米国,カナダ
侵入経路 非意図的移入:アメリカやカナダからの輸入大豆に種子が混入,豆腐屋を中心に拡大したといわれる.近年は飼料畑・河川敷に多く見られる.
侵入年代 1952年に静岡県清水港で確認
影響 河川敷などの在来種,畑作物,イネ,造林木との競合
影響を受ける在来生物:河川敷などの在来種,畑作物,イネ,造林木
法的扱い 植物防疫法により,チチュウカイミバエ・ウリミバエ発生地からのうり科植物の輸入禁止.外来生物法で特定外来生物に指定された.
防除方法 土壌処理剤のみの防除は難しく,茎葉処理剤や,結実前の刈り取りといった機械的防除法の併用が必要.
河岸を掘削して地盤を低くし,増水時に冠水する場所を創出するなどの予防策も提案されている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 南アメリカ,ヨーロッパ,アフリカ,アジア,オセアニアに分布
備考
日本の侵略的外来種ワースト100

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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