カワホトトギスガイ / 国立環境研究所 侵入生物DB
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カワホトトギスガイ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 カワホトトギスガイ, ゼブラガイ

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カワホトトギスガイ
分類群 軟体動物門 二枚貝綱 マルスガレガイ目 カワホトトギス科
(Dreissenidae, Veneroida, Bivalvia, Mollusca)
学名 Dreissena polymorpha
英名等 Zebra mussel
自然分布 黒海,カスピ海,およびその周辺河川.ロシア・トルコ・ウクライナ.
形態 殻長約3cm程度(最大5cm程度)の固着性二枚貝.三角形(高さは底辺の40~60%程度)に近い形で,殻頂は尖り,腹面および背面が角張る.表面は滑らかで光沢があり,明瞭な黒褐色と黄白色の縞模様がある.縞模様は滑らかな曲線の場合もあればジグザグになる場合もある.
生息環境 湖沼,河川.硬水を好む.足糸で硬い表面に付着して群生する.
温度選好性:水温28℃以下が適温.
繁殖生態 繁殖期:主に夏期
精子と卵子を水中に放出し受精させる.産仔数:1年に30,000~161,000個と言われる.
生態的特性 幼生期は水面を漂っており,強力な足糸を殻底部から分泌し,やがて漂流物や基質に固着する.12pptの塩分濃度まで耐えられる.
食性:富栄養化した湖水などをろ過して栄養源としている.
侵入情報
国内移入分布 国内未定着 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 国内未定着
侵入経路 水に浮く物体に吸着して運ばれたり幼生が船のバラスト水にまぎれて運搬される.
侵入年代 国内には定着していない.北米五大湖での初記録は1985年
影響 大発生により,在来二枚貝の成長阻害・窒息,ろ過により湖水の透明度を上げて沈水植物を増加させて群集構造を変化させる,船舶の汚損,発電所などの取水施設の通水障害など.
影響を受ける在来生物:種々の淡水生物
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に2次指定された.
防除方法 レジャーや水運の際,他の水系の水を持ち込まない,取水管の中は直接駆除が必要.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 欧州各地,北米(五大湖~セントローレンス川,ミシシッピ川など)
備考
世界の侵略的外来種ワースト100.
船のバラスト水のみならず水の付着したレジャー用品を別の水系で使用するだけでも容易に分布拡大するため,人の活動に大きく左右され,日本に侵入した場合,急速な分布拡大が考えられる.

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査においては,侵入が確認されなかった. 調査結果の詳細について,以下のURLから一覧表を参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
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