カワヒバリガイ / 国立環境研究所 侵入生物DB
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カワヒバリガイ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 カワヒバリガイ

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カワヒバリガイ
分類群 軟体動物門 二枚貝綱 イガイ目 イガイ科
(Mytilidae, Mytiloida, Bivalvia, Mollusca)
学名 Limnoperna fortunei
英名等 Golden mussel
自然分布 中国などの東アジア~東南アジア
形態 最大殻長約40mm,固着性二枚貝で,殻は薄い.殻の内側には真珠光沢がある.
生息環境 淡水域の岩などの裏に固着している.
繁殖生態 産仔数:高い繁殖力を持つ.
生態的特性 水中の暗い場所を好む.足糸で基質に付着し,団子状に固まるため農業水利施設の取水口や導水管を詰まらせるなど被害が報告されている.
食性:水中の栄養分をろ過する.
侵入情報
国内移入分布 利根川水系(千葉県・茨城県),江戸川・荒川(東京都・埼玉県)大塩湖(群馬県),天竜川(静岡県),宇連川・矢作川(愛知県),木曽川水系(岐阜・愛知県,三重県),琵琶湖・淀川水系(滋賀県・京都府・大阪府) 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
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移入元 中国・朝鮮半島と思われる
侵入経路 輸入シジミ類への混入と考えられている.バラスト水に含まれた浮遊幼生および船舶等に成体が付着する形態で侵入する可能性もある.
侵入年代 1990年代に西日本に侵入し,関東には少なくとも2004年に侵入している.
影響 大量に付着するため,利水施設を詰まらせるなど.また,吸虫類の第一中間宿主になっている.2000年以降には,京都府の宇治川ではオイカワやコウライモロコなどが腹口類吸虫のメタセルカリア幼生に大量寄生され,パラブセファロプシスParabucephalopsis parasiluriとプロソリンコイデスProsorhynchoides ozakiiが原因寄生虫であり,ビワコオオナマズが終宿主となっていた.
影響を受ける在来生物:魚類など水生生物
法的扱い カワヒバリガイ属は特定外来生物(外来生物法)
防除方法 3~6日ほど日に当てて乾燥させると死亡する.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 東アジア,南米
備考
日本の侵略的外来種ワースト100

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※調査ではその他カワヒバリガイ属も対象としたが,侵入が確認されなかった. 都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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