基本・侵入情報 | 参考資料リスト |
侵入情報 | ||
国内移入分布 | 北海道(摩周湖,阿寒湖,支笏湖,釧路川,阿寒川等の道東各地の水系,天塩川水系),福島県(小野川湖,桧原湖,秋元湖),滋賀県(淡海池),長野県,千葉県栄町(利根川水系), 栃木県. |
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません 詳細マップはこちら |
移入元 | オレゴン州ポートランドより各地へ移植. | |
侵入経路 | 農水省により,優良水族移植(食用)としてアメリカ北西部のコロンビア川流域から日本に持ち込まれた.北海道東部の摩周湖で養殖が成功し,その後分布を広げた. | |
侵入年代 | 1926-1930年頃 (計5回).千葉県では2009年9月に初確認. | |
影響 | 在来水生生物の捕食,隠れ家をめぐる競争,ミズカビ病(ザリガニペスト)の媒介,水生植物の切断,大きな巣穴を掘ることによる河岸侵食・土手の決壊等. 影響を受ける在来生物:ニホンザリガニ,モクズガニ,マルタニシ等巻貝類,両生類,底棲魚類(卵を含む)といった在来水生生物,水生植物,マリモ等. | |
法的扱い | 2006年2月,特定外来生物に二次指定された.日本の侵略的外来種ワースト100. | |
防除方法 | カゴ罠(ドウ,カニカゴ):一般的に用いられる駆除法だが,大型個体に捕獲が偏る.カゴ罠に用いる餌は生魚が効果的.欧州では性フェロモンを用いた誘引トラップの開発が進められている.素手による捕獲(個体サイズが偏らない).世界的に本種の駆除に成功した例はない. | |
問題点等 | ― | |
海外移入分布 | ヨーロッパ等 |
備考 |
北海道に定着したものはウチダザリガニ,滋賀県の個体群はタンカイザリガニと和名がつけられ,在来種と誤解される場合がある.滋賀県の淡海池に棲むタンカイザリガニはウチダザリガニとは別種であるとして保護している例がある.
令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx ※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある. |
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