アカカミアリ / 国立環境研究所 侵入生物DB
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アカカミアリ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 アカカミアリ (写真なし)
分類群 ハチ目 スズメバチ上科 アリ科
(Formicidae, Vespoidea, Hymenoptera)
学名 Solenopsis geminata
英名等 Fire ant
自然分布 アメリカ合州国南部から中南米にかけて分布
形態 体長3~8 mm,赤褐色で頭部は褐色.働きアリの頭部は大型で四角形状.
生息環境 亜熱帯地域の裸地や草地などの開けた環境に生息し,土中に営巣する.
温度選好性:亜熱帯?暖温帯
繁殖生態 産仔数:10?15個産み,8?10で孵化する. 75?125個追加して産む.2週間?1ヶ月で成虫になる.
生態的特性 塚をつくる.幼虫はワーカーにもらったタンパク質の餌を分解し働きアリや女王アリに液状にして与える.この刺激は女王の産卵を促進させる.
食性:雑食性.甘露,草の種子など
侵入情報
国内移入分布 硫黄島(小笠原諸島),沖縄島・伊江島(沖縄諸島) 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 不明
侵入経路 世界中に人為的に分布拡大しており,米軍の物質輸送にまぎれ込んで侵入したものと考えられており,日本には南西諸島(沖縄本島,伊江島),火山列島(硫黄島)に侵入している.
侵入年代 情報整理中
影響 捕食,競合,駆逐.人・各地への刺咬被害,カイガラムシ保護による農業被害.
影響を受ける在来生物:在来アリ類など生物相.人・家畜・農作物.
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に1次指定された.
防除方法 殺虫剤
問題点等 情報整理中
海外移入分布 世界各地の熱帯.フィリピン,台湾.
備考
フィリピンや台湾で分布が確認されている.日本では沖縄本島の米軍基地周辺,伊江島の基地および硫黄島で得られており,いずれも米軍の輸送物資に伴って国内に運び込まれたものと推定される (久保田, 1983; 寺山, 1999).硫黄島では完全に定着しており,かつ優占種となっている.

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※調査ではアカカミアリ以外のソレノプスィス・ゲミナタ種群の全種,その他のトフシアリ属の種間交雑により生じた生物も対象としたが,侵入が確認されなかった. 都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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