基本・侵入情報 | 参考資料リスト |
侵入情報 | ||
国内移入分布 | 定着しているのは北海道のみ.道内では広く分布する.他のいくつかの県でも,野外での発見・営巣の記録がある. |
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません 詳細マップはこちら |
移入元 | オランダ・ベルギーなどから輸入された | |
侵入経路 | 温室栽培農業(トマトなど)の受粉を目的として輸入されたが,温室より逃出したものが定着. | |
侵入年代 | 人工コロニーの輸入は1992年ごろから.野外での自然巣の初記録は,1996年に門別町にて. | |
影響 | 交雑による在来種の不妊化に伴う繁殖阻害.利用植物の40~70%が在来のマルハナバチ属と競合する.飼育下において,在来種の女王を刺殺して巣の乗っ取りを行う例が確認されている.盗蜜による植物の種子生産の失敗.寄生虫(マルハナバチポリプダニ)の持ち込み. 影響を受ける在来生物:北海道には数種のマルハナバチ類が自然分布する.在来マルハナバチに送粉を依存している野生植物(エゾエンゴサクなど). | |
法的扱い | 外来生物法で特定外来生物に指定された.農業資材としては,環境省の許可を取得したうえでのハウス内での使用に限って認められている.許可の取得にあたって,ハウスの開口部に逸出防止用のネットを張ることなどが義務付けられている.
米国では輸入禁止. | |
防除方法 | これまで本種の駆除に成功した例は海外ではない.国内では使用にあたってハウスにネットを展張すること,および使用済みの巣箱を適正に処分することによって逃亡防止が図られている. | |
問題点等 | ― | |
海外移入分布 | 北米,オセアニア,イスラエルなど |
備考 |
日本の侵略的外来種ワースト100
農業資材として使用されるものは,国内に自然分布するクロマルハナバチへの置き換わりが進んでいる. 北海道では,本種および在来マルハナバチ類について,市民参加によるモニタリング活動が行われている. 令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx ※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある. |
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