ヨーロッパナマズ / 国立環境研究所 侵入生物DB
(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
  1. 侵入生物データベース >
  2. 日本の外来生物 >
  3. 魚類 アラートリスト >
  4. ヨーロッパナマズ

ヨーロッパナマズ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ヨーロッパナマズ (写真なし)
分類群 硬骨魚綱 ナマズ目 ナマズ科
(Siluridae, Siluriformes, Actinopterygii)
学名 Silurus glanis
英名等 wels catfish
自然分布 東欧,中欧(ドイツ以東),西アジア
形態 ふつう1-2m,最大5m.下あごが上あごより突き出る.上あごのヒゲ1対は長く,下あごのヒゲ2対は短い.背びれは小さい.尻びれの基底は長く,体の半分以上.体色は茶褐色~オリーブ色.背部は暗色,側面はまだら模様.
生息環境 大きな河川,湖沼.汽水域に入ることも.
温度選好性:生息地の水温は4~20℃.
繁殖生態 繁殖期:春-初夏.
4-5年で性成熟.沿岸近くの水草帯に営巣.一腹卵数14-47万.造巣と卵保護は雄が行う.
生態的特性 夜行性.昼は底層近くの物陰に潜む.寿命は15年以上.
食性:魚類・甲殻類・ネズミ・水鳥
侵入情報
国内移入分布 国内には未定着.2005年に,滋賀県の公園の池で70cmのアルビノ個体が確認された. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 国内未定着
侵入経路 観賞魚として流通.
侵入年代
影響 在来生物の捕食.在来の同属種との交雑.
影響を受ける在来生物:餌となる魚類・甲殻類など.同属の在来種.
法的扱い 特定外来生物(外来生物法)
指定外来種(滋賀県 ふるさと滋賀の野生動植物との共生に関する条例).イギリスではナマズ属 Silurus の無許可での保有・放流は禁止.
防除方法 一部の観賞魚店では,大型の水槽が必要であることの説明,大型個体の買取などを行っている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 アルジェリア,チュニジア,ヨーロッパ各地(ボスニア~ヘルツェゴビナ,クロアチア,フランス,イタリア,オランダ,ポルトガル,スペイン,イギリス),シリア,大陸中国.デンマーク・フィンランドでは根絶された.
備考
令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
基本・侵入情報 参考資料リスト