タイワンハブ / 国立環境研究所 侵入生物DB
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タイワンハブ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 タイワンハブ

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タイワンハブ
分類群 爬虫綱 有鱗目 ヘビ亜目 クサリヘビ科
(Viperidae, Ophidia (Serpentia), Squamata, Reptilia)
学名 Protobothrops mucrosquamatus
主なシノニム Trimeresurus mucrosquamatus
英名等 Taiwan habu
自然分布 中国大陸南部,海南島,台湾.
形態 サキシマハブと類似の毒蛇.体長60~130cmほど.頭部は三角形で,眼と鼻孔の間にピット器官を持つ.頭部背面は小さな鱗で覆われる.灰褐色の地色に暗褐色の楕円形の斑紋が背面中央・体側に並ぶ.胴体中央の体鱗列数は25.腹板200~219枚程度,尾下板72~96対程度.染色体数2n=36.
生息環境 低地から標高1500mほどの間の森林から集落内まで幅広い環境に生息.
温度選好性:不明.
繁殖生態 繁殖期:6月.
交尾を終えた雌は地上の物陰に産卵する.産仔数:産卵数は3~24個.
生態的特性 夜行性.出没時刻は日没時刻に対応して季節変化する.
食性:肉食性.鳥類,哺乳類,カエル類,爬虫類など幅広い.
侵入情報
国内移入分布 沖縄島(名護市,恩納村) 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
詳細マップはこちら
移入元 台湾
侵入経路 ヘビを用いたショー及び薬用として,1970年代から1990年代半ばまで沖縄島に大量に輸入されていた.これらが逸走したか遺棄された可能性が高い.
侵入年代 1970年代から輸入されていた.野外での記録は,名護では1993年から,恩納村では2005年から.
影響 捕食,競合,交雑.毒蛇のため人への咬傷の可能性もある.
影響を受ける在来生物:在来の各種小型動物の捕食,在来ヘビ類との競合,在来ハブ P. flavoviridis との交雑.ヒトなどへの咬傷.
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に指定された.
防除方法 ハブ捕獲器と拡散防止フェンスによる対策が取られているが,密度低下は認められていない.恩納村の小学校では防蛇フェンスを設置し,ヘビ類侵入低減が認められている.本種および交雑個体による咬傷には,既存のハブ用抗毒素が効くことが確認されている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 なし
備考
令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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