カナダガン / 国立環境研究所 侵入生物DB
(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
  1. 侵入生物データベース >
  2. 日本の外来生物 >
  3. 鳥類 >
  4. カナダガン

カナダガン

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 カナダガン (写真なし)
分類群 鳥綱 カモ目 カモ科
(Anatidae, Anseriformes, Aves)
学名 Branta canadensis moffitti
英名等 Canada goose
自然分布 北米.繁殖地はグレートプレーンズ北部.一部は米国南部~メキシコ北部で越冬.
形態 全長最大110cm,体重2.3-6.8kg.頭部-首は黒く,喉-頬に白斑.背面は褐色,胸-腹は白色~灰褐色.在来の冬鳥シジュウカラガン (B. hitchinsii leucopareia) とは,体が大きい,首が長い,くちばしが長い,首の根元に白い輪状模様を持たないなどの点で異なる.
生息環境 湖沼,水田などさまざまな水辺環境
繁殖生態 繁殖期:春
一腹卵数4-7個.繁殖期には一つがいもしくは集団で繁殖.地面に営巣.自然分布域では南方へ渡るが,野生化個体群は定住する.
生態的特性 食性:植食性.水草の根・茎・葉・実などを食べる.冬季には,穀類や海草も食べる.
侵入情報
国内移入分布 繁殖記録があるのは,静岡県富士宮市(1985年),山梨県河口湖,神奈川県丹沢湖(1995年),茨城県牛久沼など.宮城県,長野県でも記録あり. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 不明.
侵入経路 飼育個体の逸出と考えられているが,詳細不明.
侵入年代 最も古い野外記録は,1985年静岡県富士宮.
影響 在来の近縁種シジュウカラガン B. hutchinsii leucopareia と交雑する可能性あり.農業被害(穀物・野菜の食害),糞害,植生の破壊などが想定される.
法的扱い カナダガン(Branta canadensis)は特定外来生物(外来生物法)
防除方法 池周辺の茂みを刈り払う(営巣場所をなくす),池の上にワイヤー・テグスを張る,大きな風船を上げる,音で追い払うなどによる個体数管理が都市公園で行われている.米国では,避妊薬の投与が一定の効果をあげている.
問題点等 情報整理中
海外移入分布 ニュージーランド,オーストラリア,欧州(英国,ノルウェー,フィンランド,エストニア,フランス,オランダ,ドイツ,ポーランド,チェコ,オーストリア,ハンガリー,ウクライナ,ブルガリアなど)
備考
令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査においては,侵入が確認されなかった. 調査結果の詳細について,以下のURLから一覧表を参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
基本・侵入情報 参考資料リスト