ソウシチョウ / 国立環境研究所 侵入生物DB
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ソウシチョウ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 ソウシチョウ

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ソウシチョウ
分類群 鳥綱 スズメ目 チメドリ科
(Sylviidae, Passeriformes, Aves)
学名 Leiothrix lutea
英名等 Red-billed leiothrix, Peking robin
自然分布 中国南部,ベトナム北部からミャンマー北部,インド・アッサム地方,ヒマラヤ西部
形態 全長約15cm.体色は暗緑色で,眉斑から頬は薄い黄色,のどは黄色で胸は濃いオレンジ色,翼に黄色と濃い赤の斑紋があり,嘴は赤色.
生息環境 スズタケなど1mを越えるササ類の繁茂する標高1000m以上の落葉広葉樹林で繁殖する.越冬期は標高の低い地域に移動し,主に竹林や笹藪に生息する.
繁殖生態 繁殖期:繁殖期は4~10月と比較的長く,産卵から巣立ちまで1ヶ月以内であることから,年に複数回繁殖している可能性がある
産仔数:1回に3~4卵
生態的特性 繁殖中でも10羽ほどの群がよく観察され,秋には20羽以上の群やシジュウカラ類と混群をつくる.ササ群落中や高木下層の葉層内を活発に移動し,採餌する
食性:昆虫,果実
侵入情報
国内移入分布 茨城,東京,神奈川,山梨,静岡,愛知,和歌山,大阪,奈良,兵庫,三重,福岡,熊本,大分,宮崎の都府県で繁殖した記録がある.山形,栃木,群馬,埼玉,長野,岐阜,福井の各県および近畿・中国・四国・九州の全県でも分布記録あり. 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
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移入元 不明.
侵入経路 古くから日本に飼い鳥として輸入されており,一般家庭からの逸出または経営破綻した業者による大量放鳥によると考えられている.
侵入年代 江戸時代から飼育されていたが,野外への定着は,兵庫県神戸市の再度山1931年.その他の地域では,1980年代前半以降に生息確認.
影響 営巣場所に捕食者を誘引する.近年の爆発的な個体数の増加は在来種に影響を与えている可能性がある.1910~1920年代に導入されたハワイでは,在来鳥類減少の一因と考えられている.
影響を受ける在来生物:メジロ,コマドリ,コルリ,ウグイスなどの在来鳥類.
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に指定された.
防除方法 情報整理中
問題点等 情報整理中
海外移入分布 ハワイ,香港
備考
日本の侵略的外来種ワースト100

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある.
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