基本・侵入情報 | 参考資料リスト |
基本情報 | ||
和名 | キタリス | (写真なし) |
分類群 | 哺乳綱 齧歯目(ネズミ目) リス科 (Sciuridae, Rodentia, Mammalia) | |
学名 | Sciurus vulgaris | |
英名等 | Eurasian red squirrel | |
自然分布 | 旧北区の森林地帯全域.欧州ほぼ全域,ロシアほぼ全域,サハリン,中央アジアの一部.国内では北海道 (亜種 S. v. orientalis). | |
形態 | 体長22~27cm,尾長15~21cm,体重300~410g程度.耳に房毛が生える. | |
生息環境 | 常緑の針葉樹林. | |
繁殖生態 | 繁殖期:年1~2回繁殖のピークがある.2~3月頃と5月頃 3~7個体の雄が雌を追って闘争し,優位の雄が繁殖.雌は一歳で繁殖参加.妊娠期間は38-39日.1-7個体の仔を生み,うち0~2個体が乳離れまで成長. | |
生態的特性 | 昼行性で冬眠はしない.種子を土中に貯蔵して越冬する. 食性:樹木の種子,草本の種子,キノコ類,昆虫等 |
侵入情報 | ||
国内移入分布 | 狭山丘陵で死体が採集された. |
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません 詳細マップはこちら |
移入元 | 不明 | |
侵入経路 | ユーラシアの各地域の系統がペットとして輸入され,「エゾリス」として販売される場合があった. | |
侵入年代 | 1998年以前(狭山丘陵) | |
影響 | 交雑による遺伝的撹乱,競合,駆逐,生態系改変等.家畜伝染病(ペスト等)を媒介する.ダニによる回帰熱も媒介する. 影響を受ける在来生物:遺伝的に近縁の北海道固有亜種エゾリス(Sciurus vulgaris orientis)や,生息環境が重なるエゾシマリス,エゾモモンガ,本州ではニホンリス,ニホンモモンガが影響を受ける可能性が高い. | |
法的扱い | 北海道産亜種 S. v. orientalis を除く全亜種が,外来生物法で特定外来生物に2次指定された. | |
防除方法 | ペットは逃がさない.捕獲. | |
問題点等 | 情報整理中 | |
海外移入分布 | なし |
備考 |
ペットショップで「エゾリス」として販売されている場合がある.野生化した場合,北海道では在来亜種エゾリスと交雑し遺伝的固有性を喪失させる可能性や競合が懸念される.本州ではニホンリスと交雑する可能性がある.家畜伝染病(ペスト等)を媒介する.ダニによる回帰熱も媒介する.
令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx ※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある. |
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