フクロギツネ / 国立環境研究所 侵入生物DB
(独) 国立環境研究所 侵入生物データベース Japanese | English
  1. 侵入生物データベース >
  2. 日本の外来生物 >
  3. 哺乳類 アラートリスト >
  4. フクロギツネ

フクロギツネ

基本・侵入情報 参考資料リスト
基本情報
和名 フクロギツネ (写真なし)
分類群 哺乳綱 双前歯目 クスクス科
(Phalangeridae, Diprotodontia, Mammalia)
学名 Trichosurus vulpecula
英名等 Brushtail possum, Common brushtail
自然分布 オーストラリア(タスマニア島を含む)
形態 頭胴長32~61cm,尾長24~38cm.体重1.4~4.5kg.毛は灰褐色,鼻がピンク色,指は5本で鋭い.
生息環境 森林性であるが,人を恐れないため民家に入り込むことがある.
温度選好性:乾燥地帯に住む.
繁殖生態 繁殖期:春~夏に一回,または春と秋に二回.
妊娠期間17週間,4~5ヶ月育児嚢で保育する.産仔数:通常1頭,まれに2頭.
生態的特性 乾燥地帯に住む.夜行性で森林性であるが人を恐れないため民家周辺にも定着する.
食性:主に植物食(葉,花,果実)で昆虫や小動物も時に食す.
侵入情報
国内移入分布 国内未定着 国内分布図
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません
移入元 国内未定着
侵入経路 ペットとして輸入されていた.
侵入年代
影響 小動物(鳥類とその卵,昆虫など)・植物の捕食,寄生虫や病原菌の伝播.ニュージーランドでは毛皮用にオーストラリアから持ち込まれた個体が野生化し,ウシの結核を伝搬したため駆除対象種となっている.ニュージーランドでは農作物への被害も報告されている.
影響を受ける在来生物:雑食性で,鳥類や昆虫類・植物を捕食.牛結核や線虫を伝搬する,他の在来哺乳類にも感染する可能性等.
法的扱い 外来生物法で特定外来生物に1次指定された.ニュージーランドでは駆除対象動物,オーストラリアでは保護動物.
防除方法 輸入しない,逃がさない,
問題点等 情報整理中
海外移入分布 ニュージーランドに移入.
備考
世界の侵略的外来種ワースト100.他のクスクス科動物は全種全て未判定外来生物,オポッサム科・クスクス科は全て種類名証明書の添付が必要な生物(外来生物法)

令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査においては,侵入が確認されなかった. 調査結果の詳細について,以下のURLから一覧表を参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx
基本・侵入情報 参考資料リスト