基本・侵入情報 | 参考資料リスト |
侵入情報 | ||
国内移入分布 | 沖縄島,奄美大島,鹿児島県本土(鹿児島市喜入瀬々串町). 2012年,鹿児島県薩摩川内市でも確認されたが定着の有無は不明.戦後に沖縄島から他の島(伊江島,石垣島,渡嘉敷島)にも導入されたが,定着しなかった. |
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません 詳細マップはこちら |
移入元 | 沖縄にはガンジス川河口付近から導入.奄美大島には沖縄島から導入.鹿児島県本土個体群については不明. | |
侵入経路 | 沖縄島では,ネズミやハブの駆除を目的として島の南部に放獣.奄美大島でも,おそらくハブ駆除のために奄美市赤崎に放獣.鹿児島市については不明. | |
侵入年代 | 沖縄島 1910年,奄美大島 1979年,鹿児島市 1980年以前 | |
影響 | 様々な小型の陸上動物を捕食.鶏・農作物の被害.人獣共通感染症の媒介.沖縄でレプトスピラの保菌が知られ,西インド諸島では狂犬病ウイルスも検出されている. 影響を受ける在来生物:小型哺乳類,鳥類,爬虫両生類,昆虫類.多数の希少種・固有種の捕食が確認されている(アマミノクロウサギ,ケナガネズミ,オキナワトゲネズミ,アマミトゲネズミ,ワタセジネズミ,ヤンバルクイナ,ルリカケス,アカヒゲ,ヘリグロヒメトカゲ,ハナサキガエル類,イシカワガエル類,ホルストガエル,オットンガエル,ナミエガエルなど).これらのうちのいくつかは,駆除事業によるマングースの減少後に回復傾向がみられている.一方,ハブ退治としての効果はほとんど無かったと考えられている. 農業では,養鶏への被害,バナナ・マンゴー・柑橘類などへの食害も知られる. | |
法的扱い | 外来生物法で特定外来生物に指定された. | |
防除方法 | ワナによる捕獲など.捕獲ワナ・捕殺ワナが使用されている.新たな防除技術開発も進められており,毒餌・誘引源などの検討,探索犬・ヘアトラップ・足跡トラップなど低密度化したマングースに対するモニタリング手段も研究されている. | |
問題点等 | 情報整理中 | |
海外移入分布 | ボスニア・ヘルツェゴビナ,クロアチア,キューバ,ドミニカ共和国,ジャマイカ,プエルトリコ,スリナム,フィジー,ハワイ,その他各地の熱帯地域 |
備考 |
世界の侵略的外来種ワースト100,日本の侵略的外来種ワースト100
近年,分子系統解析に基づいて,本種を二種に分割する見解,およびHerpestes属を3属に分割する見解が提出された.これらの分類を採用し,従来ジャワマングースHerpestes javanicusとシノニムないし亜種とされていたフイリマングースH. auropunctatusが別種とされ,日本に定着しているものはフイリマングースであることが明らかになった.西インド諸島,ハワイ,フィジーなどに定着しているのも同様にフイリマングースである.これを受け,環境省は2013年9月よりジャワマングースに加え,フイリマングースを新たに特定外来生物に指定した. 令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx ※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある. |
基本・侵入情報 | 参考資料リスト |