基本・侵入情報 | 参考資料リスト |
侵入情報 | ||
国内移入分布 | 福島,埼玉,福井,岐阜,静岡,愛知,三重,奈良,滋賀,京都,大阪,兵庫,岡山,鳥取,広島,島根,山口,香川,愛媛の各府県に定着. 他の多数の県でも確認事例がある(一部はマスクラットやミンクの誤認の可能性もある). |
※必ずしも色が塗られた地域全体に分布するわけではありません 詳細マップはこちら |
移入元 | 1939年の多数個体の輸入は,フランスから. | |
侵入経路 | 第二次大戦時中から戦後にかけて毛皮用(特に軍用)に飼育していたものの逸出・放逐.世界各地でも毛皮生産のため導入された.本種は半水生生活で体温を維持する良質の毛皮を持つ. 他国では,水草・水辺雑草除去や狩猟獣として放逐されたこともある. | |
侵入年代 | 最も早期の導入は明治末期.1939年に150頭輸入され,関東~西日本で軍民で多数飼育された.野外への逸出・放逐が大規模に生じたのは,終戦直後と1950年代の毛皮ブームの後と考えられている. | |
影響 | 水生植物に対する食害.巣穴による堤防・水田の畦・ため池の破壊.農業被害 影響を受ける在来生物:水生植物.農作物(イネを中心に,様々な品目に被害あり). | |
法的扱い | 特定外来生物(外来生物法).狩猟鳥獣(鳥獣保護法).移入規制種(佐賀県 環境の保全と創造に関する条例) | |
防除方法 | 田畑周辺・巣穴周辺の草の狩り払い.ネット・金網・電気柵による侵入防止.箱ワナ・銃器による捕獲.海外では,ワナによる計画的な捕獲で根絶に成功した事例もある. | |
問題点等 | 情報整理中 | |
海外移入分布 | アゼルバイジャン,グルジア,イスラエル,ヨルダン,カザフスタン,タジキスタン,トルコ,トルクメニスタン,ヨーロッパ各地,ケニア,米国本土各地,カナダ,メキシコ北部など. |
備考 |
世界の侵略的外来種ワースト100,日本の侵略的外来種ワースト100
令和6(2024)年度 環境省「特定外来生物の市区町村別侵入状況の把握のためのアンケート」調査の結果は,市区町村単位の分布地図※及び一覧(下記URL)にて参照されたい. https://www.nies.go.jp/biodiversity/invasive/moe2024_0927.xlsx ※都道府県単位の分布地図(本ページ掲載に)は,学術誌や記事,通報などをもとに,標本や画像データを確認して作成されたものである. 市区町村単位の分布地図(詳細マップ)は,自治体へのアンケートをもとに作成されたものである. 従って,両者の分布情報が一致しない部分がある. |
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