国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT、理事長: 徳田 英幸)ナショナルサイバートレーニングセンターは、2021年4月1日(木)から4月15日(木)まで、若手セキュリティイノベーターの育成を目的としたプログラム「SecHack365 (セックハック サンロクゴ)」の2021年度受講生を募集します。
申込方法・詳細は、SecHack365のWebサイト(https://sechack365.nict.go.jp/)をご参照ください。

1.背景・趣旨

サイバー攻撃が多様化・悪質化する現在において、既存のセキュリティソフトウェア等をユーザーとして“利用”するだけでなく、新たなソフトウェア等を“自ら研究開発”できる人材「セキュリティイノベーター」*1を育成することが必要となっています。NICTは、未来のサイバーセキュリティ分野における研究者や起業家の創出に向けて、若年層を対象とする「SecHack365」を2017年度から開講しています。
本プログラムでは、25歳以下の学生や社会人から40名程度を公募選抜し、1年を掛けた長期ハッカソン*2によって研究開発を行い、第一線で活躍する研究者・技術者の協力の下、本格的な指導を行います。

2.2021年度SecHack365募集概要

1)課題申込期間 : 4月1日(木) 9:00 〜 4月15日(木) 17:00まで
2)課題提出期限 : 4月19日(月) 9:00まで
3)結果通知 : 5月10日(月)までに、合格者へ通知
4)応募資格 : 日本国内に居住する25歳以下の方(1996年4月2日以降に生まれた方)
5)募集人数 : 40名程度
6)参加費用
: 受講費用・指導費用は無料。集合イベントを実施する場合には、イベント参加のための交通費・宿泊費等の実費相当分は参加者負担になります。(学生*3および収入がない方*4は全額補助)
申込方法・詳細は、SecHack365のWebサイト(https://sechack365.nict.go.jp/)をご参照ください。

3.2021年度SecHack365コース概要

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2020年度コースの受講生同士の意見交換の様子
SecHack365では、セキュリティに関する技術の研究開発を行いたい方やサービスを 作りたい方に対し、開発手法の指導やセキュリティの観点からアドバイスを行い、受講生のアイデアに磨きを掛けて形にしていきます。受講生の特性に合わせてモノづくりができるよう、アプローチが異なる5つのコースを提供します。各コースの指導責任者「コースマスター」を中心とした指導が行われます。
●表現駆動コース:アイデアを形にする過程で、その価値を最大化しサービスを磨き上げるコース
●学習駆動コース:興味ある技術や作りたいものに対して付加的な学習をしながら開発するコース
●開発駆動コース:まずは実装を作り上げることに重きをおく、開発指導に特化したコース
●思索駆動コース:思索を通じて問題を深掘りしたうえで開発し、問題解決を行うコース
●研究駆動コース:研究的プロセスに基づいたアイデア、仮説立案と検証評価を重視したコース

4.2021年度SecHack365年間プログラム(予定)*5

2021年度は、オンライン開催を基本としますが、社会情勢を見ながら合宿形式の集合イベントも検討しています。計6回の期間を“イベントウィーク”とし、従来の合宿形式の集合イベントと遜色ないよう、コンテンツの提供や指導をオンラインで実施します。イベントウィーク中は、ライブ型コンテンツの提供やオリエンテーションなど、期間内に自由な時間に参加できる内容を提供するほか、“イベントデイ”と呼ばれる全員が必須で参加する日程を設定して、ライブ講義・演習の実施や一流研究者・技術者による講演、受講生同士の交流を実施します。そのほかにも、オンラインならではの指導やコンテンツなど、様々な取組を提供します。
■ 第1回イベントウィーク:5月29日(土)~30日(日)
イベントデイ: 5月29日(土)、30日(日)
主な内容: オリエンテーション、トレーナー交流、オンラインの予行演習、開発のキックオフ
■ 第2回イベントウィーク: 6月12日(土)〜7月3日(土)
イベントデイ: 6月26日(土)、7月3日(土)
主な内容: 初インターバルの確認、進捗発表
■ 第3回イベントウィーク: 8月7日(土)〜28日(土)
イベントデイ: 8月21日(土)、28日(土)
主な内容: 進捗発表、インプット
■ 第4回イベントウィーク: 9月25日(土)〜10月10日(日)
イベントデイ: 10月9日(土)、10日(日)
※集合合宿の場合は10月8日(金)〜10日(日)
主な内容: 大発表会
■ 第5回イベントウィーク: 11月13日(土)〜28日(日)
イベントデイ: 11月27日(土)、28日(日)
※集合合宿の場合は11月26日(金)〜28日(日)
主な内容: 再発表会、レビューと改良
■ 第6回イベントウィーク:1月28日(金)~30日(日)
イベントデイ: 1月29日(土)、30日(日)
主な内容: 成果発表会に向けた審査会
※集合合宿の場合は1月28日(金)~30日(日)
■ 成果発表会(東京都)
日程: 2022年3月5日(土)
場所: 東京都千代田区 アキバスクエア(予定)
主な内容: 成果発表会、翌年度募集説明会

*1 自ら手を動かし、セキュリティに関わるモノづくりができる人材のこと。
*2 一般的に、チームを組んでアイデアを持ち寄り、1日から1週間程度の短期間で集中してシステムやアプリケーションなどを開発し、成果を競うイベントのこと。
*3 学生とは学校教育法に規定される学校に在籍する者が対象となります。
*4 フリースクールに通う方、無職の方、主婦等を指します。ただし、収入がないことの証明を求めます。
*5 新型コロナウイルス感染症などの社会情勢に応じて、受講の延期・中止、開催内容の変更などが生じる場合があります。

本件に関する問合せ先

ナショナルサイバートレーニングセンター
サイバートレーニング研究室

衛藤 将史

Tel: 042-327-5573

E-mail: nctアットマークml.nict.go.jp

広報(取材受付)

広報部 報道室

Tel: 042-327-6923

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